パット・シモンズは、まだF1に大きな情熱があることを認め、将来的にはF1により関与したと述べた。元ルノーのエンジニアリング・チーフを務めていたパット・シモンズは、2008年のシンガポールGPで起きた“クラッシュゲート騒動”の首謀者のひとりとなり、F1から離れた。FIAとの協定により、パット・シモンズは2013年までF1にフルタイムに復帰することはできないが、彼の会社であるニュートリノ・ダイナミクス社を通してコンサルタントとしてチームと作業することは許されている。
パット・シモンズは、オートスポーツ国際ショーで将来的によりF1に関与したいと述べた。「そう願っている」とパット・シモンズはコメント。「まだやりたいことはたくさんある。今はコンサルタントとして働いており、他の分野と同じようにレースで多くの仕事をしている。私はエンジニアなのでまだF1に愛情を持っている。レースに対する情熱は確かなものだ。私を遠ざけることはできない」パット・シモンズは、ここ18カ月にわたってF1と密接な関係を保っており、現在はオートスポーツの姉妹誌F1 Racingのテクニカルライターと活躍している。「物事を伝えるのは簡単なことではない。テクノロジーはF1のDNAの非常に重要な部分だからね。人々がそれを理解し、評価してくれることは非常に重要なことだと思っている」「誰にも話されない美しいエンジニアリングがあっても意味はない。理解していない人々がいるので、私は少しでも視野を広げたいと思っている」「F1ではチームが隠しだてしていることがたくさんあるし、彼らはそれらを誇りに思うべきだ。例えば、現在のF1エンジンは実は非常に燃費効率が良いが、皆さんはそのようには見ていない。私はそのようなことを皆さんに知ってほしいので、簡単に理解できるように説明したいと思っている」「我々は小細工は望んでいないし、非常に複雑で知的なチェスゲームを望んでいるわけでもない。そうでなければならないと思っている。目に見えるもので感動するものだが、同時にそこには技術的な要素がある。誰もが技術面に関心を持っているわけではないので、私はそれらのことを伝えたいと思っている。しかし、最終的にはシンプルでなければならない」「私は戦略を好んでいたが、正直に言うと複雑になり過ぎていた。物事がどのように展開するかを理解するには数学者になる必要があったが、それはあまり素晴らしいことではなかったと思う」
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