ダカールラリー2017の第10ステージが行われ、事故で重傷を負った競技者のためにレースを中断して付き添ったステファン・ペテランセル(プジョー)がスポーツマンとしての決断が報われ、勝者に認定され、総合首位を奪還した。当初、セバスチャン・ローブ(プジョー)が4時間54分28秒でステージ勝者に認定。2位には、2分33秒遅れのでシリル・デプレ(プジョー)が入り、ペテランセルは6分45秒遅れで3位だった。
しかし、ペテランセルは、二輪部門のシモン・マルチッチ(KTM)と83キロ地点で衝突した際にマシンを止めていたとして、レース後に大会組織によってタイムが14分13秒早められた。この事故でマルチッチは左脚を骨折。ペテランセルは病院へ搬送するための救急医療用ヘリコプターが到着するまで付き添った。ペテランセルは「本当に難しいレースだった。誰もが完全に方向を見失っていた。マルチッチは私を見てブレーキをかけたが衝突してしまった。彼の脚は折れていたが、まだ意識はあった」「15〜20分ほど彼のそばにとどまり、医療ヘリが来るのを待った。それからレースを再開してスピードに乗ることは本当に難しかった。簡単な一日ではなかったが、重要なのは、今日のレースではなく、バイカーと衝突してしまったことだ」Stage 10 Summary – Dakar 2017