鈴鹿8耐2日目の7月28日(金)は公式予選が行われ、今年は3人のライダーのそれぞれトップタイムの平均がチームタイムとなり、上位10チームが、7月29日(土)のTOP10 TRIALに進出する。YAMAHA FACTORY RACING TEAMは、中須賀克行が2分6秒779、アレックス・ローズが2分6秒405、マイケル・ファン・デル・マークが2分8秒164でアベレージタイムは2分7秒116となり、チームとして2年連続でTOP10 TRIALの最終出走となった。
また、YART Yamaha Official EWC Teamはブロック・パークスが2分7秒718、野左根航汰が2分8秒056、マービン・フリッツが2分8秒754で、アベレージタイムは2分8秒176となり、総合6番手でTOP10 TRIAL進出を決めた。一方、EWCチャンピオンを狙うGMT94 Yamaha Official EWC Teamは、アベレージタイム2分9秒956で15番グリッドに決勝。明後日の決勝は、このポジションからスタートする。2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式予選Pos.No.TeamMachineAvg. Time121YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA2'07.116212YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACINGSuzuki2'07.5233634MuSASHi RT HARC-PRO. HondaHonda2'07.538411Kawasaki Team GreenKawasaki2'07.86755F.C.C. TSR HondaHonda2'07.91967YART Yamaha Official EWC TeamYAMAHA2'08.176771Team KAGAYAMASuzuki2'08.553819MORIWAKI MOTUL RACINGHonda2'08.796925HondaSuzukaRacingTeamHonda2'08.9841022SatuHATI Honda Team AsiaHonda2'09.295YAMAHA FACTORY RACING TEAM公式予選総合トップ:2分07秒116中須賀克行「鈴鹿8耐らしくない天気が続いていて、この先、このままの天気なのか、8耐らしく暑くなるのか、雨になるのかで作戦が変わってきます。ただ、マシンは3年目なので信頼性が高く、ブリヂストンタイヤの16.5インチも実績があるので心配はしていません。決勝がたとえ雨だったとしても、事前テストでウェットコンディションを走っているから大丈夫。明日はTOP10 TRIALだけれど、チームのベストタイムはアレックスが出しているから彼が最終走者。去年、僕が最終走者だったけれど緊張してタイムが出せなかったのですが、今年はプレッシャーのない出走順。ぜひともいいタイムを出したいですね」アレックス・ローズ「いい結果が残せて満足しています。でも、決勝は8時間あって、1周だけじゃないからね......。もちろん予選でトップタイムをマークできたことはうれしいけど、自分としてはあくまでも決勝でコンスタントに走ることに照準を合わせているんだ。YZF-R1は調子がよくて何の問題もないし、チームの雰囲気も最高! ライダーは3人とも速いペースで走れているから、いいレースができるだろう」マイケル・ファン・デル・マーク「今日の予選ではチームメイトのアレックスと中須賀さんがすばらしい走りをしてくれた。赤旗もあったけど、ふたりの頑張りのおかげでプレッシャーを感じることなくベストを尽くすことができたよ。残念ながらバックマーカーがたくさんいて、僕はいいタイムを出すことができなかった。YZF-R1のコンディションもいいし、クリアラップさえ取れればもっとタイムを縮められただろう。でも、これが耐久レースだからね。ユーズドタイヤでコンスタントに走ることができたから、決勝に向けていいセッションになったよ」吉川和多留 監督「公式予選1回目では、中須賀選手とアレックス選手が前後にニュータイヤを装着し、マイケル選手にはユーズドタイヤで走ってもらいました。マイケル選手は、本来は2分7秒台を記録できるライダーなので2分8秒台に満足はしていないと思いますが、チームのためと納得してもらっています。公式予選2回目は、3人のライダーには最終的なマシンチェックをしてもらい、問題なく公式予選を終了できました。昨年は、攻めの姿勢を打ち出していたアレックス選手も、今年は自ら耐久レースだから、落ち着いて安全に行こうと言ってくれるほどで、いい形でチームはまとまっています」YART Yamaha Official EWC Team公式予選総合6番手:2分08秒176ブロック・パークス「いい予選になったね。いいタイムで走ることができたし、全般的にYZF-R1の調子もいい。3人ともいいペースでコンスタントに走れているし、明日のTOP10 TRIALに向けてもいいポジションにいる。航汰(野左根選手)はレースウィーク中にも頑張ってどんどんステップアップしてるし、マービン(フリッツ選手)も1秒近くタイムアップしている。ふたりのがんばりは、チームにとってもすごく大事なことなんだ」マービン・フリッツ「午前中のフリープラクティスはまずまずのタイムで走れたけど、午後の予選になってからは気温が上がって、ラップタイムを縮めるのが難しくなってしまった。もちろん予選でも一生懸命頑張ったけど、思うようにタイムが上がらなかったね。決勝レースに向けてタイヤをセーブした予選だったから、その中では悪くないかな。航汰(野左根選手)とブロック(パークス選手)がいいタイムを出してくれたから、チーム全体としてはすごくポジティブだよ!」野左根航汰「昨日までは全体的にフィーリングが良くなかったのですが、今日の公式予選ではユーズドタイヤで走って、予想していた以上にいい感触だったので安心しました。それと、3人ともアベレージタイムが上がっているので、これまで以上に上位入賞の可能性が高まってきたし、ファクトリーチームに次ぐ安定感のあるチームになりました。EWCでの逆転チャンピオンは、可能性のある限り諦めませんが、まずは自分たちの走りに徹して表彰台を狙い、そしてGMT94とSERTの結果待ちという形にしたいですね」マンディー・カインツ 監督「リザルトには満足してる。予選というセッションの中で、やるべきことをきちんとこなせたよ。ブロック(パークス選手)はすばらしいタイムを出してくれた。航汰(野左根選手)は中須賀サンを意識して少しプレッシャーを感じていたようだが、その中でもがんばっている。マービン(フリッツ選手)も全力を尽くしてタイムアップしているね。YZF-R1もブリヂストンタイヤもいいパフォーマンスを見せてくれているし、チームもうまく機能している。ライバルよりいいまとまりを見せていると思うよ!」GMT94 Yamaha Official EWC Team公式予選総合15番手:2分09秒950デビット・チェカ「2週間前のテストとは違うタイヤを使って、調子はすごくいいんだ。レースをするからには少しでも上をめざしているけど、僕たちのターゲットは鈴鹿8耐で勝つことというより、EWCのチャンピオンを獲得することだ。去年に比べてマシンやライダーを含めて、チームの状態は非常にい...