マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2026年F1ベルギーGP決勝でシャルル・ルクレール(フェラーリ)との接触によりマシンを損傷しながら5位でフィニッシュしたが、ルクレールにペナルティが科されなかった裁定に疑問を呈した。この接触によりフロアにダメージを負ったピアストリは、レースを通じてバランス悪化とタイヤのデグラデーションに苦しんだ。一方で、マクラーレンはマシン本来の速さには手応えを得ており、次戦ハンガリーGPで投入されるアップグレードによる改善に期待を寄せている。
「どこへ行けばよかったのか分からない」レース序盤、ピアストリは3番手を走るルクレールをレス・コームで攻略しようとした際に接触。マシンの一部が破損し、フロアにもダメージを負った。この件はスチュワードの審議対象となったが、ルクレールにペナルティは科されなかった。「サイドボードみたいなものを失ったんだ。いや、サイドボードって玄関に置く家具みたいだから違うか(笑)。でもマシンの一部を失った」とピアストリはSky Sportsに語った。「正直、僕がどこへ行けばよかったのか分からない。だから何も裁定が出なかったことには驚いた」「小さな接触だったけど、僕には大きな代償になった。僕たち2人とも、もっと大きな結果になっていた可能性もあった。でも、もう終わったことだ」マクラーレンは、この接触によってフロア性能が低下し、バランス悪化とタイヤデグラデーションの増加につながったと説明している。フロア損傷でレースは苦戦ピアストリはレース後半もルクレール、ルイス・ハミルトン、そしてチームメイトのランド・ノリスと争ったものの、順位を上げることはできず5位でチェッカーを受けた。「そこからレースはかなり難しくなった」「最初のスティントではバランスがかなり悪くなってしまった。でも2スティント目ではある程度補正できて、ペースも戻ってきた」「それでも、あの接触以降は本当に難しいレースだった」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿ステラ代表「ダウンフォースを失った代償は大きかった」チーム代表のアンドレア・ステラは、接触によって失われた空力性能がタイヤマネジメントにも大きな影響を与えたと説明した。「その部品を失ったことで、状況によって5〜10ポイント分のダウンフォースを失っていた」「その状態でタイヤを酷使してラップタイムを稼ごうとすれば、スティント終盤に必ずツケが回ってくる」「オスカーの1スティント目と2スティント目のペースを見ると、タイヤを使い過ぎたことで最後に性能低下が現れたことが分かる」予選ではPU異常も発生ピアストリはベルギーGPを振り返り、マクラーレンの競争力には改善の兆しが見えた一方で、依然としてパフォーマンスの安定性に課題があると認めた。また、予選Q3ではパワーユニットの異常が発生し、本来の実力を発揮できなかったことも明かしている。「今の僕たちは少し一貫性に欠けている」「でも今週末は確かに改善していた。昨日もQ3ではパワーユニットの異常があったけれど、それ以外のラップは良かった」「いろいろな要素が実力を見えにくくしている。まずはそういう問題を解決したい」次戦ハンガリーGPではアップグレードが投入される予定で、ピアストリは扱いやすさの向上にも期待を寄せた。「アップグレードは間違いなく助けになる。今日のように速さはあっても、その速さを引き出すのが本当に難しいマシンだからね」「もっと速くなって、さらに安定して走れるようになればいい」ベルギーGPでは5位に終わったピアストリだが、接触によるダメージや予選でのPUトラブルなど、不運が重なった週末でもあった。マクラーレンはハンガリーGPで新パッケージを投入する予定で、ピアストリも勝利争いへの復帰に期待を寄せている。