マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1ベルギーGPでリタイアにつながったカルロス・サインツJr.(フェラーリ)との1周目のターン1でのアクシデントについて、どちが側にも責任はないと語った。周囲がソフトタイヤを履いていたのに対し、硬めのミディアムタイヤでスタートしたにも関わらず、5番グリッドのピアストリは好スタートを切り、ラ・ソースのヘアピンでカルロス・サインツJr.のイン側にポジションを取った。
しかし、サインツが遅れてコース中央に侵入したことで、アウト側にいたルイス・ハミルトン(メルセデス)と3ワイドの状態になり、ピアストリは挟まれてイン側のウォールに接触し、サインツのサイドポッドにもヒットした。ピアストリのマシンはダメージを受け、直後にレースが終了することになり、ルーキーシーズンの前半戦は残念な結果に終わった。「1周目、1コーナーでのインシデントの範疇だと思う」とピアストリはコメント。実際、このインシデントは記録されたものの、スチュワードはお咎めなしとしている。「スタートはうまくいき、ノーズを横につけた。ブレーキングゾーンに到達したとき、カルロスが右に動いてロックアップした。そしてブレーキングゾーンに入ったところでカルロスが右に動いてロックしてしまったので、僕もそれを避けなければならなかった。そこからエイペックスまで、僕の選択肢はかなり限られていた」「振り返ってみて、もっとできることがあったかどうか考えてみるつもりだけど、コース上ではなく、ここに立っているのは残念だ」しかし、ピアストリは、この衝突を引き起こしたサインツに責任はないとし、両ドライバーともクルマの位置取りが違っていた可能性があると主張した。「振り返ってみると、二人とももう少し違ったやり方もできたかもしれないと思う」とピアストリは語った。「ランド(・ノリス)にとってはトリッキーなレースのようだけど、そうだね、僕ら二人とももう少し違うやり方もできたはずだ。ターン1は非常にタイトだし、カルロスもルイスと同じように多くの選択肢を持っていなかった。残念だ」 「カルロスの観点からすると、右側の僕の動きに少し驚いたと思う。でも、僕自身としては、あそこで自分はかなり制限されていたから、後でブレイクしてもっと横に並んでいたかもしれないけど、でも、後からそう言うのは簡単だ。あのポジションだと、前に行くのも後ろに下がるのも難しく、ある意味で行き詰まってしまった。そのポジションから最善を尽くそうと努めたけどね」ダメージはステアリングに関係するものだったのかと尋ねられたピアストリは「そんな感じだね。左フロントがパンクし、右フロントも壊れたと思う。オー・ルージュを180度ほどフロントロックしながら上り、それでもまだ直進していたから、何かが壊れていたのは明らかだ」ピアストリのマシンに与えたダメージは、オー・ルージュの登りに向かって減速するマクラーレンを避けようとするライバルドライバーたちの恐ろしい姿を目撃させた。「楽しくなかったのは確かだ」とピアストリは語った。「オー・ルージュの手前でみんなに抜かれたのはラッキーだったと思う。その後、ステアリングの調子が良かったので、オー・ルージュの底に入る前に何とかコースの左側に着くことができた。だから、その時点からは大丈夫だったけど、わずかにカーブしたストレートをステアリングが切れずに周回するのはあまり楽しくないね」
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