オスカー・ピアストリの法廷論争までもつれ込みそうなF1泥沼劇は、フェルナンド・アロンソ、マーク・ウェバー、フラビオ・ブリアトーレによる“情報共有”があった可能性がある。フェルナンド・アロンソは、アルピーヌF1チームからの2023年の1年契約のオファーを拒否し、複数年契約でアストンマーティンF1に加入することを選択。“シリーシーズン”の引き金をひいた。
ルノーが所有するアルピーヌF1チームは、現役F2チャンピオンでリザーブドライバーのオスカー・ピアストリ(21歳)をフェルナンド・アロンソの後任として発表することで即座に反応した。しかし、マーク・ウェバーがマネジメントするオスカー・ピアストリは、アルピーヌF1チームとのこの契約を拒否。マクラーレンに移籍することで同意していたとされ、マクラーレンは、ダニエル・リカルドに2023年はピアストリと交代することを告げたとされている。「ローラン・ロッシは、両方のドライバーにとってベストなことをしようとしていた」とアルピーヌF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは語った。「我々はフェルナンドと続けたいと思っていた。オスカーは2023年にシートを望んでいた。ローランはOKを出し、来年の彼のシートを見つけるために非常に懸命に取り組んでいた」アルピーヌF1チームの契約は、オスカー・ピアストリをウィリアムズに“ローン移籍”させることだった。だが、現状、ピアストリはマクラーレンでランド・ノリスのチームメイトになる運命にあるようだ。「我々は彼らのどちらに対しても駆け引きをすることなく、両方のドライバーにとってベストなことをしようとしていた。我々は彼らに対して透明だった」とオトマー・サフナウアーは主張した。「彼らが何が起こっているのかを知っていたか? 残念ながら、アロンソはアストンマーティンと契約した。その理由は理解できる。だが、ピアストリは? ノーだ」アルピーヌF1チームは、フェルナンド・アロンソ、オスカー・ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバー、そして、フラビオ・ブリアトーレが関与する典型的な裏取引に完全に打ち負かされたと疑う人もいる。3人はすべて過去のF1キャリアから繋がっている。「彼らがお互いに情報を共有していた可能性があることを示唆しているか?」とオトマー・サフナウアーはEl Confidencialに語った。「その証拠はない。だが、これはF1だ。数年後に誰かが情報共有の証拠を持っていると言い出しても私は驚かないだろう」「私はいつもF1では誰もがすべてを知っているかのように振舞わなければならないとみんなに言っている。このようなことに秘密はない」オトマー・サフアナアーは、オスカー・ピアストリがアルピーヌの育成プログラムの恩恵を受けてF2チャンピオンになったにも変わらず、ルノーが所有するチームで1周もレースをすることなく背を向けたことに最も腹を立てていると語る。「ピアストリには忠誠心を期待していた」とオトマー・サフナウアーは語った。「面倒を見て、彼を世界選手権に連れていったチーム、とりわけ準備を整え、サーキットを知るためにF1カーに乗せたチームのためにね」「オスカーには、彼が示している以上の忠誠心を期待していた。私は1989年にF1で始めたが、このようなことは見たことがない。それはF1についてではなく、人間としての誠実さについてだ」「私が育った環境では、誰かに『助けてほしい。明日は助けてあげるから』と言ったら、約束を破るわけにはいかない」
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