オリバー・ベアマンは、レッドブル・レーシングが自身の動向を注視しているとの報道について「光栄だ」と認める一方、現時点ではあくまで噂にすぎないと強調した。ハースでF1参戦2年目を迎えている21歳のベアマンは、エステバン・オコンを相手に印象的なパフォーマンスを披露している。フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身で将来的なフェラーリ昇格が期待される一方、2027年以降の去就についてはまだ明確な説明を受けていないという。
レッドブルがベアマンを将来の候補として注視かイギリスGPの週末、Sky Sports F1の実況を務めるデビッド・クロフトは、ローラン・メキース率いるレッドブル・レーシングがベアマンの動向を「注視している」と伝えた。マックス・フェルスタッペンが将来的にレッドブルを離れる決断を下した場合に備え、チームが後任候補のひとりとしてベアマンを評価しているという内容だった。続くベルギーGPを前に、この予想外の移籍報道について質問されたベアマンは、レッドブルほどの成功を収めてきたチームと名前が結び付けられることは素直にうれしいと語った。「レッドブルのように信じられないほど成功しているチームと、たとえ噂であっても何らかの形で結び付けられると聞くのは、とても光栄なことだ」「でも、僕が言ったように、それはあくまで噂にすぎない。今はハースで自分がやっていることに完全に集中している」ベアマンはレッドブル側から具体的な接触があったとは明かしておらず、現段階では報道以上の進展がないことを強調した。フェラーリ昇格への道はルクレールとハミルトンが阻むベアマンが近い将来にF1シートを失う可能性は低いとみられているが、その所属先については不透明な部分が残されている。ベアマンはフェラーリ・ドライバー・アカデミーを経てF1に昇格しており、現在もフェラーリとの関係を維持している。ハースでは経験豊富なオコンを相手に互角以上の走りを見せており、今後のキャリアで上位チームへ昇格する可能性が高いドライバーのひとりと評価されている。しかし、フェラーリではシャルル・ルクレールが長期契約を結び、ルイス・ハミルトンも今季に入って調子を取り戻している。現状ではベアマンが近い時期にレギュラーシートへ昇格するための空席は存在しない。ベアマンは2024年のサウジアラビアGPで、虫垂炎の手術を受けたカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たした。その際にポイントを獲得する印象的な走りを見せたことで、将来のフェラーリ正ドライバー候補として期待されてきた。自身の将来がフェラーリにあると考えているかと質問されたベアマンは、その希望を隠さなかった。「そうなることを願っている」「ただ、それを決める権限がすべて僕にあるわけではない。フェラーリはFIA F3の頃から僕を信頼してくれて、2024年にはフェラーリのマシンにも乗せてくれた。僕が今ここにいられるのは、本当にフェラーリのおかげだ」「でも、今はハースでやっていることを楽しんでいる。今のうちに速く走ることができれば、それだけ将来の自分の状況を楽にすることができる」2027年の契約について「何も知らされていない」フェラーリから今後のキャリアについて何らかの説明を受けているかと問われると、ベアマンは具体的な情報を与えられていないと明かした。「いや、何もない。現時点で僕は来年の契約を持っていないから、何も分からないまま待っている状態だ」ただし、この発言を受けて2027年に完全なフリーエージェントになるのかと確認されると、ベアマンはすぐに否定した。「違う、違う。僕はそういうことを言ったわけではない。違うよ」ベアマンには2027年についてハース側が行使できる契約オプションが存在するとみられており、本人が自由に移籍先を選べる立場ではない可能性がある。また、フェラーリとの育成契約やハースとの契約条件が複雑に関係していると考えられるため、「来年の契約を持っていない」という発言だけで、他チームへの移籍が自由に認められるとは限らない。レッドブル・レーシングが実際にベアマンを将来の候補として検討しているかは不明だが、上位チームとの関連が報じられること自体、ハースでのパフォーマンスが高く評価されている証しでもある。ベアマンは移籍の噂に深入りせず、まずは現在の走りによって将来の選択肢を広げることに集中している。