レッドブルF1のアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、サウジアラビアGPで好調なデビューを飾ったオリバー・ベアマンにF1シートを与えることがフェラーリの課題だと考えている。カルロス・サインツが虫垂炎と診断されたことで招集されたベアマンは、予選とグランプリの前にわずか1回のプラクティスでスピードアップを図った。
18歳のベアマンは予選を11位で終えたが、レースでは印象的な走りを見せて7位でゴールした。「ベアマンはもちろん、昨シーズンのリアム・ローソンやMotoGPデビューを飾ったペドロ・アコスタもそうだが、本当に並外れた才能はどのようなものかを知ることができる」とマルコはSpeedweekで書いた。「もちろん、今の若者たちはステップアップするときに十分な準備をしている。しかし、最初からあのようなパフォーマンスを達成できるのは、本当に優れた人だけだ」「アコスタのマルク・マルケスに対するアタックの仕方は、サウジアラビアでのベアマンのパフォーマンスのように、信じられないほど新鮮だった。それが我々が見たいものなのだ」フェラーリの頭痛フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールという豪華な布陣で来年のチャンピオンシップに臨む。ハミルトンは“複数年”契約を結び、ルクレールは少なくとも2027年末まで契約を結ぶと報じられている。当面はフェラーリに空きがないため、マルコはフェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールに対し、できるだけ早くベアマンの居場所を見つけるよう呼びかけた。「ベアマンのフェラーリデビューはセンセーショナルだった。ジェッダのようなコース上でのプラクティスなしで、あのような走りを見せたのは本当に強かった」とマルコは語った。「時折、シャルル・ルクレールのレベルに近い走りを見せていた。だが、フェラーリはこれからどうするんだろう?」「彼らは高価なハミルトンを買い、ルクレールは長期契約を結んでいる。そして今、ベアマンはスーパータレントだ」「もし私がフレデリック・バスールだったら、ベアマンをすぐに他のチーム、たとえばハースでF1のコックピットに座らせるだろう」「今、彼らは彼をトレーニングするためにまたお金を使わなければならない。チームは現在、比較的経済的に飽和状態にあり、その対価として多額の費用を支払うことになるだろう」