アルファタウリのF1シートを喪失したニック・デ・フリースが、来季、マヒンドラからフォーミュラEに復帰することが発表された。2020/2021シーズンのフォーミュラEチャンピオンであるニック・デ・フリースは、今季、スクーデリア・アルファタウリが10回のグランプリをスタートしたが、ポイントを獲得できず、成績不振によって解雇され、ダニエル・リカルドと交代させられた。
デ・フリースは1年前のイタリアGPで、体調不良のアレックス・アルボンの代役としてF1デビューを果たし、ウィリアムズで9位という成績を収めてポイントを獲得していた。デ・フリースは、メルセデスで2020/21シーズン(シーズン7)のフォーミュラEチャンピオンシップを獲得した。マヒンドラは、1月にメキシコシティで開幕するシーズン10に向けて、スイス出身のエドアルド・モルターラとともにニック・デ・フリースと複数年契約を結んだと発表した。ニック・デ・フリースは「マヒンドラのような大手自動車メーカーの一員となり、彼らの代表としてフォーミュラEに参戦できることは本当にエキサイティングだ」とコメント。「チームの将来計画には特に期待している。基礎はすでに強固で、チームは成功するためのすべての特性を備えている。今後、このプロジェクトと組織からさらなる可能性を引き出すことができると信じているので、そのプロセスの一部になれることは、僕にとって非常に魅力的だった」「昨シーズン後半には改善の兆しが見えたものの、チームがGEN3のスタートで少し荒れたスタートを切ったことは周知の事実だと思う。チームはそのような学びを土台にし続けることができると信じているし、将来に向けての追加的な変更と計画があれば、ともに新たな旅を始めるにあたって、パフォーマンスにおいてさらに大きな前進を遂げることができるだろう」「フォーミュラEに戻ってくることは、故郷に帰ってきたような気分になるだろう。僕は3シーズン、フォーミュラEファミリーの一員だったし、みんなのこともよく知っている。慣れ親しんだ環境に戻れるし、最終的にはいつもレースを楽しんできた場所に戻れることを楽しみにしている」マヒンドラ・レーシングのフレデリック・ベルトランCEO「エドとニュックをマヒンドラ・レーシング・ファミリーに迎えることができて嬉しく思う。 チームとして、マヒンドラ・レーシングを数年後に再びグリッドのトップに返り咲かせるための旅に乗り出している」とコメント。「スピードと経験を持つニックとエドは、その目標に向かってチームをドライブする上で重要な役割を果たすだろう。チームにとって同様に重要なのは、ドライバーたちが長期的なプロジェクトに意欲的であることで、この旅の始まりであるマヒンドラ・レーシングにとって彼らは完璧な存在だ」「来年はさらなる発展と進歩の年になると予想しており、フォーミュラEのようなチャンピオンシップでは、一夜にして成功を収めることは不可能だ。しかし、ニックとエドとの契約は、より広範なチーム内の新入社員とともに、我々が構築できる強固な土台を築くものだ」「マヒンドラ・オートモーティブが商業分野における革命をリードしようとしているのと同様に、我々もトラックにおける野心と革新に匹敵することを目指している。両プログラム間のブランド全体のサポートと相乗効果は、同様にトラックでの前進を目指す私たちにとってかけがえのないものとなるだろう」デ・フリースとモルタラのシーズン10に向けた準備は、来月(10月23~27日)スペインのバレンシア、リカルド・トルモ・サーキットで行われるシリーズの公式プレシーズンテストでさらに一段階ステップアップすることになる。