武藤英紀は、インディカー第7戦テキサスで予選7番手だった。インディ500では暑くなった決勝でマシンのハンドリングの悪さに悩まされたため、今回のレースでは決勝用のマシンのセッテイングをプラクティスで重点的に行っていた。このためインディ500決勝以上に暑くなった予選は、プラクティスで確認していないセッティングでの走行となったが、武藤英紀はインディカー・シリーズでの2年の経験を生かし、予選ではマシンが最もスムーズにロスなく走れるラインを見つけ出して走っていた。
武藤英紀 (予選7位)「インディ500ではマシンが暑さの中でハンドリングが悪いものになっていたので、今回は暑さの中でのプラクティスで決勝用セッティングに専念し、アウト側のラインを走ることのできるマシンを作ることに力を注いでいました。おかげでマシンの仕上がりは非常にいいものにできていると思います。予選用セッティングはプラクティスで一切やりませんでしたが、7番手といういい位置につけることができました。予選でのライン取りはインまで降りないものでした。イン側ギリギリを走れればそれがベストですが、無理に降りようとすればタイムロスするため、少し上のラインをスピードを保って走りました。決勝用セッティングは第5戦カンザス戦を上回るものになっている感触なので、カンザス戦以上のレースを戦えると楽しみにしています」