世界的シンガーソングライターのエド・シーランが、映画『F1/エフワン』の主題歌『Drive』をリリースした。劇場公開が迫る中、同曲は現在、各種音楽プラットフォームでストリーミングおよびダウンロードが可能となっている。主演はブラッド・ピット。実際のF1レース映像を駆使し、F1の世界をリアルに描いたこの話題作は、「F1史上最も本格的な映画」として注目を集めている。
シーランが手がけた『Drive』は、作品の主要シーンに使用される公式テーマソング、すなわち主題歌であり、映画の世界観を象徴する一曲として位置づけられている。シーランは自身のInstagramで、「『F1/エフワン』のために依頼されたとき、すぐに“全開で走りたくなるような本格的なロックソングを作りたい”と思った」とコメント。ブレイク・スラットキンやジョン・メイヤーと共に楽曲を制作し、最終的にはピノ・パラディーノ(ベース)、デイヴ・グロール(ドラム)というロック界のレジェンドが参加する豪華布陣が実現した。「映画のための楽曲制作が大好きなんだ」と語るシーランは、かつて『ホビット』シリーズのために手がけた『I See Fire』に触れつつ、「今回の曲は、映画のあるシーンにぴったりはまる仕上がりになった」と自信をのぞかせている。映画『F1/エフワン』は6月16日にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールでワールドプレミアを迎え、イギリスでは6月25日、アメリカでは6月27日に公開される。プレミアにはキャストだけでなく、F1ドライバーたちも多数出席し、多くが本人役として劇中にカメオ出演している。本作には、F1ワールドチャンピオン7回を誇るルイス・ハミルトンもプロデューサーとして参加。カナダGP後の取材では「この映画に関わった人たちには本当に感謝しかない」と語り、映画の完成度に太鼓判を押した。またハミルトンは、自身の制作会社「Dawn Apollo Films」を通じて今後も映画制作に携わる意欲を示しており、「すでに次の構想も動き始めている」と明かしている。F1と音楽、そしてハリウッドの融合によって生まれたこの一大プロジェクト。主題歌『Drive』とともに、映画『F1/エフワン』が世界中のスクリーンを駆け抜ける日も、もう間もなくだ。


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