F1は、過去の名勝負を配信する『F1 Rewind』で2018年のF1ヨーロッパGPを5月23日(土)に無料配信する。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって2020年のF1世界選手権のスタートが延期されるなか、F1は『F1 Rewind』と題して過去の名勝負を無料配信。今週末は2018年の第6戦F1モナコGPをピックアップ。配信中はSNSであたかも現在レースが行われているかのような投稿が行われる。
2018年 F1モナコGP 無料配信5月23日(土)14時UTC(日本時間23時)優勝はポールポジションからスタートしたダニエル・リカルド(レッドブル・レーシング)。予選でコースレコードを記録していたリカルドは、スタートで首位を守ってレースをリードしていた。しかし、28周目にパワーダウンを訴える。だが、解決策はなく、実質的に他車よりも180馬力劣るマシンでの苦しい戦い。しかし、抜きにくく、エンジンパワーがそれほど重要視ではないコース特性、そして、ミスのない完璧な走りで首位をキープ。2年前に手から零れ落ちた勝利を掴み取った。ポール・トゥ・ウィンは自身初。レッドブルの250戦目に勝利で花を添えた。チェッカーフラッグを受けた後のダニエル・リカルドの目には涙が浮かんでいた。ダニエル・リカルドが初ポールポジションを獲得した2016年のF1モナコGPでは、ウェットからドライへの変化する難しいコンディションのなかでレースをリードするも、ドライタイヤへ交換するためにピットへと入った際にタイヤが用意されていないというミスがあり大きくタイムロス。2位に甘んじていた。2位はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3位にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いて表彰台を獲得した。優勝:ダニエル・リカルド (レッドブル)「ワオ、まだ実感が湧いていない。完璧な週末だったけど、クレイジーなレースだった。本当に長い週末だった。このレースにむけてかなり興奮していたからね。自分自身をコントロールするのが難しかったし、今日、ライトが消えるのがとにかく待ち切れなかった。スタートはうまくいったし、最も厳しい部分はほぼ終わったので、とにかくこのレースを終えようと思っていた。そのあと、28周目にコーナーを立ち上がってときに、ほとんどパワーがないように感じた。それがMGU-Kの問題だと明らかになったときは目を閉じて泣きたかった。レースは終わったと思ったし、ここで勝つために何をすればいいか本当にわからなくなった。無線でエンジニアと話して、多くのことを変更したけど、問題は解決しなかった。でも、問題があるなかでも生き残って、セブを抑え続けなければならなかった。パワーはかなり少なかったけど、幸運なことに、タイトなトラックで僕たちには良いクルマがあったので、コーナーで十分にタイムを稼いで、ストレートで攻撃をかわすことができた。他のサーキットだったら、今日のように勝てなかったと思う。そんなに楽しいドライビングではなかったし、かなり疲れたけど、とっても嬉しい。やっと借りを返すことができたし、最高にスウィートな気分だ。簡単ではなかったけど、自分はここのウィナーだと言えるようになったわけだし、チームの250戦目で勝てたのは素晴らしいことだ」2位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日は前のクルマに近づいてどうにかしようと頑張ったけど、近づけばタイヤには役立たないのは明らかだった。いくつかのコーナーではあまりパワーは必要ではなかったし、ダニエルの方が僕たちよりも速かった。彼は常にギャップを広げることができていたし、僕は決してそこまでは行けなかった。彼はペースを維持することができていたし、彼がもし問題を抱えてしなかったら、僕たちはもっと酷いことになっていたもしれない。残念ながら、何か違うことをするチャンスはあまりなかった。タイヤを正しく機能させるのが難しかったと思う。バーチャルセーフティカーが入ったとき、マクラーレンがピットから出てきて、タイヤを温めることに苦労して多くの時間がかかってしまった。それが最大の問題だったと思うし、かなりのタイムが犠牲になった。リズムを取り戻すのに1周半くらいかかってしまったけど、それはあまりに遅すぎた。でも、まだ多くのレースが残っているし、僕たちは自分たちの問題を理解する必要があると思う。僕たちには良いクルマがある。でも、もっと良くできるはずだ」3位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「ダニエルを心から祝福する。彼のために本当に嬉しく思っている。彼は2年前の初めてのもなこGPで勝利にかなり近づいていたし、今、それを手に入れることができたのは彼にとっていいことだ。週末には満足している。僕たちは3番目に速いチームだったし、ほぼ2番目だった。チャンピオンシップ争いでセバスチャンに対して3ポイントしか失わなかったことをありがたく思う。僕たちはこれを受け止めて、前進していく。それほど難しいレースではなかったし、タイヤを長持ちさせるだけだった。あんなに長持ちするとは思わなかった。モナコ全体のスペクタクルほどレースがエキサイティングではなかったのは残念だ。特にプラクティス中から他のどこにもないような場所だし、予選は本当にエピックなトラックだけどね。カナダはもう少し僕たちのクルマに向いていることを願っている。でも、次もまた特にフェラーリとは接戦になるだろうね」


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