Monster Energy Yamaha MotoGPは1列目と4列目明るい太陽の下で行われた予選セッションでMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが速さをアピール。完璧なラップではなかったものの3番手のタイムを記録してフロントローを獲得した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ1でトップを獲得し、グリッド11番手となっている。
ビニャーレスは前後タイヤにハード・コンパウンドを装着してQ2をスタート。フィーリングをつかんで好調な走りを見せ、最初のラップで4番手につけると次のトライで3番手へ浮上した。しかしライバルたちがペースを上げるなかで再び4番手に後退したところで1度目のピットイン。リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて5番手でコースに復帰した。すぐさま4番手を取り返したものの長くは続かず、しばらく5番手をキープしたあと2度目のピットインを行った。オーバーテイクの難しさで知られるザクセンリンクで何としてもフロントローを獲得したいビニャーレスは、最後の2ラップでさらにハードプッシュを見せて1分20秒406へ更新。これで2番手へ浮上したあとひとつ下げて3番手となった。トップとの差は0.211秒。一方のロッシはフリープラクティス第3セッションで好走するも、千分の7秒差でQ2進出を逃してQ1へ。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにハード・コンパウンドを装着して真っ先に飛び出し、前方を遮られることなく快調に飛ばしていった。一旦トップに立ったあと3番手に下げたが、3ラップ目に1分21秒236へ更新して再びトップ。0.144秒のアドバンテージを持ってピットインを行った。リアタイヤをソフト・コンパウンドに替えて素早くコースに復帰すると、終盤で1分21秒台の壁を破り1分20秒933をマーク。2番手以下に0.169秒差をつけてトップを獲得した。Q1の終盤で転倒したためQ2スタートまでにマシンの修復を強いられたロッシ。ビニャーレスのピットからの応援もあり第1マシンでの走行が可能となり、最初のトライで9番手。そのあと10番手に後退し、ラップタイムを更新するも順位は変わらないままピットインを行った。タイヤを履き替えてコース復帰したあとは1分21秒137を記録して一時8番手まで上げていたが、ライバルたちがペースを上げるなかで11番手に後退してセッションを終了。トップとの差は0.942秒だった。クアルタラロが今季4度目のフロントロー獲得PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファヴィオ・クアルタラロがQ2で2番手を獲得。4戦連続でフロントローからスタートすることとなった。クアルタラロのチームメイトのフランコ・モルビデリも7番手と好調ぶりを見せている。クアルタラロは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションのなかで、高速走行中に激しく振られたマシンを抑え込んだ際に左肩を脱臼。しかしQ2では影響を感じさせず、M・マルケスとトップの座を競り合った。一方のモルビデリもフリープラクティス第3セッションで着実に作戦を遂行してQ2進出を果たし、7番グリッドを手中にしている。決勝は現地時間14:00にスタート。全30ラップで競われる。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス(予選3番手/1分20秒406)「今日の目標を達成することができたので満足しています。本来ならもっとうまくできたかもしれませんが、マシンについては十分に進化させることができたと思っています。フリープラクティス第3セッションではもっと離されていたので、予選でここまで近づけるとは考えていませんでした。マシンのフィーリングは上々ですし、とくにリズムがいい。それでも今晩さらにもう一歩前進するために、この調子を維持してハードワークを続けていくことが重要なのです。明日は勝利を目指してベストを尽くします。タイヤの消耗が鍵を握ることになると思うので、十分に準備をしなければなりません。天気がかなり変化しそうなので、どのコンパウンドを使用するかはまだ決めていません」バレンティーノ・ロッシ(予選11番手/1分21秒137)「チームが素晴らしい仕事をしてくれました! Q1とQ2の間のわずか10分で、気に入っていたほうのマシンを修復してくれたのです。Q1ではトップを獲得できましたが、そのあと軽い転倒をしてフィーリングがやや途切れてしまいました。そのためQ1と同様のスピードを出せなかったことが悔やまれます。ペースは決して悪くありませんが、1ラップのタイムでは、とくにコースの終盤で好感触をつかめないまま終わってしまったのです。明日はコンディションも変わりそうなので、状況を見ながら進めていきます」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「マーベリックは終日、好調でした。1ラップの速さだけでなく決勝用セッティングでのペースも素晴らしかったと思います。目標はフロントロー獲得でしたが、見事それを達成。この結果は明日の決勝で非常に重要になるものなので、とても満足しています。バレンティーノは午前中のフリープラクティス第3セッションで好調ぶりを見せており、Q2進出は確実と思っていただけに、わずか0.007秒差でQ2を逃したことは残念です。Q1はいつも熾烈な戦いなりますが、本人のフィーリングが悪くないことはわかっていましたし、実際にトップを獲得してくれました。しかしその終盤で転倒してしまい、チームは素早い対応を求められることとなりました。見事なチームワークと、マーベリックのクルーの応援もあってQ2のスタートまでに間に合わせることができたのです。しかしこうした小さな後れが結果に影響したことは間違いないでしょう。私たちは今晩もハードワークを続け、明日のためにもう一歩前進を目指します。天気とコース・コンディションが今日とは異なってくると思われるので、注意深く状況を見守る必要があります。状況に適応し、タイヤの消耗を抑えることが重要です」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファヴィオ・クアルタラロ(予選2番手/1分20秒400)「午前中のセッションでは非常に苦労しましたが、最終的にはまたフロントローに並べることとなりハッピーです。フリープラクティス第3セッションはミスをしてしまい、時速250kmからあわや転倒というところを何とか免れました。それでも予選セッションでは、わずかに痛みを感じるだけで済んだので幸いでした。このコースはとても幅が狭くてタイトなので、他のコース以上に予選順位が重要です。それだけに3番手という結果をうれしく思っています。長いレースになりますが、上位争いを目指してベス...
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