先週日曜日、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでプライベートテストを行い、好調ぶりを見せたMovistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ。MotoGP 第12戦の舞台となるイギリスのシルバーストンは、YZR-M1の特性と相性の良い高速コーナーで知られており、好成績獲得に期待がかかる。
マーベリック・ビニャーレスは第11戦終了後すぐに、シルバーストンと自らのライディング・スタイルの相性について興奮気味に話していた。2012年にはMoto3クラスで優勝、2014年にはMoto2クラスで3位、そして昨年はここでMotoGP初優勝を飾った。今年はもちろん、そのトロフィーをもう一度、持ち帰ることが目標だ。チャンピオンシップでは現在、ランキング3位。トップにわずか24ポイント差と迫っている。チームメイトのバレンティーノ・ロッシもまた、イギリスのファンに素晴らしいショーを見せようと意気込んでいる。イギリスGPがシルバーストンに戻ってきた2010年は怪我のため欠場したが、2015年に優勝、2014年と2016年はいずれも3位を獲得して表彰台に上っている。シーズンのなかでも非常に重要なターニングポイントを迎えていることを自ら意識しており、今回は再び、表彰台の頂点を目指してゆく。シリーズポイントではトップから33ポイント差のランキング4位。ここでのポジションアップも課題だ。レイアウト変更と改修工事により刷新されたシルバーストン・サーキットは、7年前にMotoGPの舞台に復帰した。新たに生まれ変わった高速コースは、ライダーからもファンからも非常に愛されている。タイトル争いが激しさを増すなか、60年以上の歴史を持つこのサーキットでは今年もまた、記憶に残る好レースが展開されることになりそうだ。ファクトリー・ヤマハのライダーたちは、チームの冠スポンサーであるMovistarとのコラボレーションにより、それぞれのマシンに新しいステッカーを貼ることにしている。マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシのYZR-M1には、安全運転への意識向上を提唱するMovistarによる活動の一環として"#rodamosjuntos"のロゴが描かれる。このセーフティ・キャンペーンはドライバーとサイクリストの相互の理解と配慮を促進させることを目的に、8月18日から9月9日まで行われる。マーベリック・ビニャーレス「シルバーストンを非常に楽しみにしています。ここは昨年、MotoGPで初優勝を果たしたサーキットで、私にとって特別な場所なのです。ミサノでのプライベートテストも好調だったので、金曜日に始まるフリープラクティスで、さらにハードワークを続けてベスト・セッティングを追求していきます。シルバーストンはたくさんの高速コーナー、たくさんのシケインがあって、私のライディング・スタイルにぴったり合っていると思います。コース・レイアウトが大好きだし、シーズンのなかでも最高のコースのひとつなので、昨年のような大活躍ができるようベストを尽くして頑張ります」バレンティーノ・ロッシ「ミサノでのテストのあとにシルバーストンへ向かうことになります。このテストのなかでマシンの状態を向上できるような解決策が見つかったのかどうか、その成果を早く確認したいと思っています。シルバーストンはとても長いコースで、高速での向き換えの場所がたくさんあります。楽しくまた美しいサーキットですが、同時に体力的にとても厳しい場所でもあるので、コーナー進入のブレーキングと高速コーナーでのパーフェクト・セッティングを見つけ出すことが重要。私のライディング・スタイルには合っているので、良い週末になるよう期待しています。表彰台を目指して頑張ります」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「先週の日曜日にミサノでテストを終え、シルバーストンへ向かいます。高速のコース・レイアウトが我々のマシンに良く合っていて、ここ数年、それが実際に成績につながっているので、今年もとても楽しみにしています。ライダーたちにとってもお気に入りのコースで、マーベリックもバレンティーノも優勝経験があり、しかも先週のテストでしっかり走りこんだあとでもあるので、ポジティブな気持ちで自信を持って臨むことができるでしょう。チームもベスト・リザルトを目指して100%の力を注ぎこみます。イギリスのファンに素晴らしいショーをお見せすることはもちろんですが、今回はそれとは別に、重要なメッセージも込められています。Movistarの新たな取り組みの一環として、とくにサイクリストに配慮する安全運転の意識向上を目指し、今回と、次のミサノでは#rodamosjuntosのロゴを描いたスペシャル・カラーを採用します」
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