MotoGP 第2戦アルゼンチンGPで、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンが、テルマス・デ・リオ・オンドサーキットで揃って見事な走りを見せた。ヨハン・ザルコは序盤からトップグループに加わり好バトルを展開。2位でチェッカーを受け、2018シーズン初めての表彰台に上った。ハフィス・シャーリンも素晴らしいパフォーマンス。オープニングラップで8つポジションを上げ、最終的にはルーキー・トップとなる9位でゴールした。
ヨハン・ザルコ (2位)「難しいレースでした。タイヤを選択したあとスタート時間を遅らせたのは良いことだったと思います。ジャック(ミラー)だけが始めからスリックを選んでいたのです。スタート直後はレースラインが限られていましたが、ダニ(ペドロサ)の後ろからなかなか抜け出せないと感じたので、思い切ってパスを試みました。コンディションが良くなかったので少しはらんでしまいましたが、それしか前へ出る方法はありませんでした。彼が転倒してしまったことは申し訳なく思っています。すべてにおいて難しいレースだったので、私も何度も転びそうになりました。スタートからゴールまで全力を尽くしました。カル(クラッチロー)とのバトルのなかではミスをしないことを第一に考え、最終的に彼が優勝したのです。今日の結果にはとても満足しています」ハフィス・シャーリン (9位)「とてもうれしいです! ウイークを通してずっと、懸命にがんばってきました。チームも本当に素晴らしい仕事をしてくれました。自分自身、今回は強さを感じることができたのですが、唯一、予選セッションでは思うようにマシンを制御することができませんでした。決勝は最高のモチベーションで臨み、プッシュし、1ラップを終えたところでP15のサイン(ポジション15番手)を見ることができました。自分でも驚いたほどですが、ペースがとても良く、ファクトリー・ヤマハにしっかりついていくことができたのです。でもドゥカティはストレートが速かったので、彼らを抜くのは難しいと思いました。何度もトライしましたが、結局、成功しませんでした。9位という最終リザルトは、私にとっては最高のものだと思います。チームのみんなにとても良くしてもらっているし、今日はヨハンの表彰台を心から嬉しく思い、祝福を贈ります。幸せな気持ちと素晴らしい成績を抱えて、アルゼンチンを離れることができます。次のオースティンでも良い仕事ができるようがんばります」エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)「何という素晴らしい結果でしょうか! ここの天候に大いに翻弄され、非常に厳しく、難しいレースになりました。誰もが不安に感じていたことだと思いますが、スタートを遅らせることで、また雨になるのかどうなのか、これは難しい判断でした。そのなかでこのような好結果を導き出すことができたのですから、本当にうれしいことです。ヨハンは今日も見事な走り。最高のスピードと、そして同時に最高のスマートさを見せてくれました。レースのたびに、彼は感情のコントロールがうまくなってきています。これはライバルたちから学んだことだと思いますが、おかげでほとんどパーフェクト、つまり優勝によってパーフェクトになるわけですが、そのような素晴らしいレースができるようになりました。ヨハンとそのクルーたちを誇りに思い、また素晴らしいマシンを提供してくれるヤマハに感謝しています。ヨハンは懸命に追いかけ、優勝まであと少しと迫っていました。しかも素晴らしいフェアプレーでもありました。ただ今日はカルがわずかに上回っていたのです。カルに心からの祝福を贈りたいと思います。また、ハフィス・シャーリンに対してもおめでとうの気持ちを伝えずにはいられません。ウイークを通してひとつもミスをすることなく良い仕事をしてくれました。ただ予選では少しナーバスになっていて、本来の力を出し切ることができませんでしたが......。でも決勝では、ほとんど最後尾から9位まで追い上げたのです。大勢のファクトリー・ライダーと戦ったことが彼の自信につながることでしょう。彼を誇りに思い、彼を選んで本当に良かったと思っています。Moto2クラスからこのようなチャンスがつかめるなら、大勢に夢を与えることができます」
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