スズキは、MotoGP 第11戦オーストリアGPの予選、アンドレア・イアンノーネが8番手、アレックス・リンスが10番手と共にトップ10スタートを獲得した。オーストリアGP初日は午後から雨に見舞われ、時に雷を伴う大荒れの天候となったが、走行2日目となる土曜の朝は空が明るくなり、天候は回復の兆しを見せる。しかし午前のFP3では路面が完全に乾かず、気温も上昇しなかったため、ストレートQ2入りを逃したアレックス・リンスはタイムアップのチャンスなく、ウエットセッションを8番手で終了。
午後のFP4は完全に雨が上がり、スリックタイヤで走行。イアンノーネ、リンスはそれぞれドライセッティングで好調な走りを見せ、イアンノーネはセッションを4番手で終える。Q1では路面が完全に乾き、トップ2を巡って激しい争いが繰り広げられる中、リンスはミスのない走りで2番手タイムをマークしてQ2行きを獲得。しかし、続くQ2ではタイム争いはさらに熾烈なものとなり、イアンノーネ、リンス共にポールからわずか1秒以内の差でありながらも、それぞれ8番手、10番手で終え、明日の決勝はイアンノーネ3列目、リンス4列目からのスタートとなった。アンドレア・イアンノーネ (8番手)「マシンのフィーリングはいいんだけど、うまくタイムが出せないんだ。フィーリングは良くないけど順位は良いっていう逆のパターンの方がどちらかと言うと好ましいけどね。グリップ感が低くて常に滑っているから、アクセレーションで遅れ、トップスピードにも影響する状態なんだ。うまくコントロールできなくて苦労しているよ。このサーキットは僕らのマシンとあまり相性の良くないサーキットだけど、とにかく決勝ではベストを尽くすよ。」アレックス・リンス (10番手)「Q1でのマシンのフィーリングが良かったから、Q2に行くために110%の力を出し切って走ることができたよ。Q2は10番手で終わったけど、自分では楽しく走ることができたし、ベストも尽くした。決勝はいつも同様にスタートを決めて、速いライダー達とのバトルを楽しみたいね。このサーキットはタイトだから10番手スタートはちょっと厳しいけど、なんとかトップグループに食らいついていきたいね。」ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)「天候のせいで難しい1日ではありましたが、そんな中で、アレックスがQ1をうまくマネージメントし、ふたりのライダーが揃ってQ2に行けたことはポジティブだったと思います。もう少し上を目指していたのは確かですが、アンドレアはタイヤのポテンシャルをうまく使えず、またアタックラップでミスしてしまいました。アレックスも思うようなタイムアップができず、順位を上げることができなかったのですが、雨の影響で路面のグリップが落ち、どのライダーもそれぞれ苦労したのではないかと思っています。決勝は再びかなり大きなグループの接戦になると思うので、ふたりには最後までトップグループで戦ってもらいたいですね。」
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