2日連続で不安定な天候となったMotoGP 第9戦ドイツGPは、ウエットコンディションで予選が行われ、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季3回目のポールポジション、チームメートのダニ・ペドロサが3番グリッドと、Repsol Honda Teamの2人がフロントローを獲得した。両選手がフロントローから決勝に挑むのは第4戦スペインGPに続き、今季2回目となる。
第3戦アメリカズGP以来、6戦ぶりにポールポジションを獲得したマルク・マルケスは、初日はタイヤテストに集中して6番手だったが、2日目のFP3、続くFP4でトップタイムをマーク。FP4はセッション途中から雨が降ったが、ウエットコンディションでも快調にラップを刻み、その勢いで上位12台によるQ2に挑んだ。大粒の雨が激しく路面を叩いたQ1とは対象的に、Q2はフルウエットからセッション終盤にかけて、ライン上がわずかに乾いていく難しいコンディションとなった。その中で、ドライコンディション、ウエットコンディションともに安定した速さを見せたマルク・マルケスがセッション終盤にベストタイムをマークし、今季3回目のポールポジションを獲得した。これでマルク・マルケスは、MotoGPクラスでは2013年から5年連続でドイツ大会でのポールポジションを獲得、125cc、Moto2時代を含めて8年連続のポールポジション獲得となった。決勝では、8年連続のポール・トゥ・ウインが期待される。チームメートのダニ・ペドロサは、総合9番手でQ2進出を果たし、予選で3番手タイムをマーク、今季3回目のフロントローを獲得した。今大会のダニ・ペドロサは、ドライコンディションではマルク・マルケス同様タイヤテストに集中し、フリー走行では総合9番手となるも、FP4でマルク・マルケスに続く2番手タイムを記録。ウエットコンディションとなったQ2では3番手タイムをマークと、マルク・マルケスとともに優勝候補の最右翼。Repsol Honda Teamとしては、今季2回目の1-2フィニッシュが期待される。初日は完ぺきなアタックができず、13番手と出遅れたカル・クラッチロー(LCR Honda)は、2日目のFP3で5番手に浮上。そのあとに行われたFP4でも6番手につけると、ウエットコンディションになった予選で4番グリッドを獲得した。この数戦、予選がうまくいかず、それがレースのリザルトに影響していたクラッチローだが、2列目4番手から決勝に挑む今大会は、今季2回目の表彰台獲得、そして今季初優勝が期待される。ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、フリー走行では14番手。Q1からQ2進出に挑みたが、わずかに届かず3番手に終わり、13番グリッドが確定した。惜しくもQ2進出を逃したミラーだが、ドライでもウエットでも上位進出が期待される。チームメートのティト・ラバトは、フリー走行で11番手と、ドライコンディションではまずまずの走りを見せたが、ウエットコンディションとなったQ1では、思うような走りができず24番手に。後方からの追い上げが期待される。マルク・マルケス (MotoGP ポールポジション)「Q2がウエットで行われることが分かったときに、今日はフロントローに並ぶことを目標にしました。走り始めからフィーリングはとてもよかったのですが、雨が上がり始めていたので、セッション終盤にアタックしようと決めていました。セッション途中に少し混乱があり、(マーベリック)ビニャーレス(ヤマハ)と接触しましたが、幸いにもなにも無くてよかったです。今日は最終的にとてもいいラップを刻めました。ウエットコンディションでしっかりとコントロールするのは難しいだけに、今日の結果にはとても満足しています。今回はいいペースを刻む速いライダーがたくさんいて、チームメートも順調にフロントローからスタートします。明日は雨は降らなさそうですが、ドライでもウエットでもいいペースで走れているので、とても楽しみです」ダニ・ペドロサ (MotoGP 3番手)「フロントローを獲得できて、とてもうれしいです。なぜなら、このサーキットはコース序盤にタイトなコーナーが続くので、スタートがとても重要になるからです。今日はウエットコンディションでのフィーリングがとてもよかったし、自信を取り戻せたので、とても満足しています。今日はとてもおもしろい予選でした。Q1のタイムは驚くほど速く、厳しい戦いになっていました。一方、Q2はセッション開始から路面が乾き始め、気温も上昇しました。難しい条件となりましたが、フロントローを獲得できて、とても満足しています。ドライコンディションでもしっかり周回数をこなしているし、準備は整っています。いいスタートを切り、1コーナーで積極的に挑み、それからいいリズムをキープしたいです」カル・クラッチロー (MotoGP 4番手)「最終セクターでミスをしたので、少しフラストレーションを感じる予選になりました。路面が乾き始めていたので、タイヤが消耗していて、また温度も上がっていました。そのため、ウエットコンディションにならないかなと思っていました。最終コーナーの出口で向きが変わらず、0.2秒から0.5秒ロスしましたが、なんとか4番手につけることができました。昨日、13番手に終わったときにはガッカリしましたが、今日のFP3でタイムを上げられて、Q2進出を果たすことができました。明日は、Hondaの1-2-3フィニッシュを狙いたいです。それにしてもダニは、まるでロケットのようでした。明日のレースは、トップグループについていって、いいレースにしたいです」ジャック・ミラー (MotoGP 13番手)「Q2には進出できませんでしたが、すべてが順調でした。今週はとてもいいペースで走れているし、マシンもすべてのコンディションでいい状態なので、自信を持って決勝に臨めます。ここのレースは、長くて大変です。しかも、どんなコンディションになるかだれも分かりません。しかし、決勝に向けての準備はできています。セッション終盤に激しい雨が降ってきたので、アタックをやめました。Q2に進出するために1分27秒9で十分だと思っていただけに、残念でした」ティト・ラバト (MotoGP 24番手)「朝のFP3ではとても気持ちよく走れたのですが、ウエットコンディションになったQ1はスリッピーなコンディションで、自信を持って走れるようなセットアップを見つけられませんでした。今日のようなコンディションでは簡単にクラッシュしてしまいます。だからウエットレースでの解決策を見つけなければいけません。でも、ドライではいい走りができたので、その点に関しては満足しています」関連...
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