ドゥカティ・デスモセディチGPを駆るプラマック・レーシングチームのホルヘ・マルティンが3位フィニッシュ 2021 MotoGP第11戦のオーストリアGPが、8月15日にレッドブルリンクで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ “ペッコ” バニャイアが2位表彰台を獲得した。残り4周で雨が降り始め、難しい状況となったこのレースで、バニャイアは素晴らしいパフォーマンスを見せた。
フロントローの3番グリッドからスタートした“ペッコ”は、すぐにトップに立つと、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、マルク・マルケス(ホンダ)らのアタックを巧みにかわしながら、23周にわたってレースをリードした。雨が降り始めたとき、イタリア人ライダーのバニャイアは4番手を走行していたが、他のトップグループのライダーとともにピットに戻り、すぐにマシンを交換。“ペッコ” はウェット仕様のデスモセディチGPに乗り換えて11番手でレースに復帰すると、スリックタイヤを履いた他のマシンを次々とオーバーテイク。わずか1周で2番手にポジションを上げ、今シーズン4度目の表彰台を獲得した。今回の結果により、“ペッコ” は、ポイントリーダーのクアルタラロと47ポイント差でライダーズ・ランキング2位に浮上した。チームメイトのジャック・ミラーにとっては不運なレースとなった。6番グリッドからスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、素晴らしいスタートを切ることに成功したが、数周後からはグリップ不足によりプッシュすることができず、8番手に後退。雨が降り始めたとき、ミラーはマシンを交換することを素早く決断したものの、この戦略によってアドバンテージを得ることはできず、11位でフィニッシュラインを通過した。これにより、ミラーはトップから76ポイント差のランキング5位となっている。前日に行われた予選でポールポジションを獲得し、先週の日曜日に今回と同じレッドブルリンク開催された第10戦のスティリアGPで優勝したホルヘ・マルティンは、ブラッド・ビンダー(KTM)が制したこのレースを3位でフィニッシュした。プラマック・レーシングチームのマルティンが3位に入ったことで、ドゥカティはこのレースでダブル表彰台を獲得した。第11戦終了時点で、ドゥカティはコンストラクターズ・ランキングでトップに浮上した。ドゥカティ・レノボ・チームは、チーム・ランキング2位をキープしている。 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 2位「今回のレースでも、あと少しで優勝することができた。それでも、今日の内容には満足している。僕たちは最善を尽くし、すべてがうまくいった。ドライとウェットの両方でレースをリードしていたとき、僕たちは状況をうまく管理していた。雨が降り始めたとき、ピットに戻ってマシンを交換すべきか判断に苦しんでいたので、マルケスを先に行かせて、彼がどうするのか様子を見ることにした。多くのライダーがピットインしないのを見て、フラッグ・トゥ・フラッグ(マシン交換)でミスをしたと思った。しかし、マシン交換後の1周目には自分のリズムを掴み、数多くのライダーをオーバーテイクして2位でフィニッシュすることができた。今後のレースで、再び優勝を目指したい!シルバーストーンで行われる次のレースでも、必ず良い結果が出せると確信している!」ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 11位「午前中のウォームアップでは良いペースで走ることができていたが、レース中にそれを再現することができなかった。スタート後、トップグループに留まるためにプッシュしたが、数周後にグリップの問題が出始め、ポジションを落としてしまった。雨が降ってきたのを最初に見たとき、ピットに戻ってマシンを交換しようと思ったが、その1周後には本格的に雨が降り始めてしまった。オーストリアでの2連戦では、期待していた結果を出すことができなかった。しかし、気持ちを切り替えて、次のシルバーストーンではカムバックを果たしたい」第12戦のイギリスGPは、2週間後の8月27日~29日にシルバーストーン・サーキットで開催される。
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