マーベリック・ビニャーレスは、MotoGP 第11戦オーストリアGPの開催地レッドブル・リンクでインタビューに応じ、停止処分の心境を語り、所属先のヤマハに謝罪した。ヤマハは、オーストリアGPにマーベリック・ビニャーレスをエントリーから取り下げることを発表。欠場は、先週末に当地で開催された第10戦スティリアGPの決勝レースで、ビニャーレスによる原因不明な不規則な操作に起因する。
ヤマハの決定は、過去数日間のテレメトリとデータの分析に基づき、マーベリック・ビニャーレスの操作がヤマハのエンジンに重大なダメージを与える可能性があったとし、本人に深刻なリスクを引き起こすだけでなく、走行する他のライダーにも危険をもたらす可能性があることから停止の決定が下された。マーベリック・ビニャーレスは「困難な状況だから悲しい。この状況にあることが難しい。幸いなことに僕の周りには僕を支えてくれる素晴らしい人たちがいる。悲しい。ここ数戦の結果に欲求不満だった。今この瞬間、僕は悲しい」とコメント。「イライラしていた。より良い結果を獲得したかったけど、それは可能ではなかった。結果を獲得できないことは悲しく、欲求不満だった。正しく乗れていなかったから、ヤマハに謝りたい。パドックには、親密な関係にない人たちからもメッセージやサポートを受けている。良い人たちが沢山いる」「最善を尽くしたけど、フラストレーションにより、不適切で安全な走り方ではなかった。長い間、イライラした状態が続いていた。悲しみと苛立ちをマネジメントするのが難しかった。ヤマハに謝罪する。このような形で終わらせたくない。自分のポテンシャルを最大限に発揮したい。ポテンシャルを活かせるようにトライしよう。静かに集中して、どのようにしたら最高の状態に戻せるのか見てみよう」「僕はヤマハの決定を受け入れ、尊重する。僕はまだヤマハのライダー。決定を受け入れる。これ以上に言うことはない」停止処分が科せられた原因となった決勝レース終盤の行為に関しては、マーベリック・ビニャーレスは「難しい状況で悲しい身分。とても悲しい。僕もみんなと同じように戦士のスピリッツがあり、ベストを尽くしたい。シンプルにレース1はとても良かった。本当に全ての進み方がとても嬉しく、とても幸せだったけど、レース2で全てが一転してしまい、終盤は非常に難しかった。物凄く欲求不満で、特に感情が爆発しそうだった。終盤は間違った走り方だったから、ヤマハに謝りたい。欲求不満と感情の爆発を抑えることが難しかった」と説明した。ビニャーレスのインタビュー後、チームディレクターのマッシモ・メレガリは、国際中継のインタビューに応え、スティリアGPの決勝レース後、ビニャーレスとミーティングを持ち、そのミーティング後にオーストリアGPのエントリーを取り消す決定を下したことを説明。イギリスGP以降に関しては、まだ決定が下されていないことを明かした。
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