モルビデリが3位で今季初表彰台、ビニャーレスが7位、クアルタラロは13位Monster Energy Yamaha MotoGPにとって第4戦スペインGPは非常に厳しい戦いとなった。そのなかでマーベリック・ビニャーレスが7位で貴重なポイントを獲得してランキング3位をキープ。ファビオ・クアルタラロは4ラップ目から15ラップ目までレースをリードしながら、腕上がりにより順位を下げて13位でゴールした。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは、F・モルビデリが3位を獲得し、チームに今季初表彰台をもたらした。バレンティーノ・ロッシはグリッド後方からのスタートとなり厳しい展開を強いられ17位で終えている。Monster Energy Yamaha MotoGP、厳しい状況の中で貴重なポイントゲット7番グリッド、3列目からスタートしたビニャーレスは直後の混乱のなかで9番手で第1コーナーへ。その後、A・リンス(スズキ)の転倒によりひとつ上げたものの、低速コーナーでの旋回に苦戦して思うようにペースをつかめない。さらに追い上げてきたJ・ザルコ(ドゥカティ)とのバトルに時間を費やすこととなったが、10ラップ目には8番手を奪い返してそのまま維持した。10ラップにわたってポジションをキープしたあと、クアルタラロをパスして7番手。さらにA・エスパルガロ(アプリリア)を追って6番手を目指したが、0.487秒差を詰めることができず7位でチェッカーとなった。トップとの差は5.651秒だった。この結果、貴重な9ポイントを獲得してチャンピオンシップでランキング3位をキープしている。チームメイトのクアルタラロはポールポジションからスタートして4番手で第1コーナーへ入ると、すぐさま行動を起こし、4ラップ目までにF・バグナイア(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ、J・ミラー(ドゥカティ)をパスしてトップに立った。前方クリアになるやさらにペースを上げると8ラップ目に1分37秒770を記録してラップレコードを更新。この時点で2番手以下を1秒以上、引き離していた。今季3勝目に向けて順調に周回を重ねていくクアルタラロだったが、残り12ラップになって突然、激しいアーム・パンプ(腕上がり)の症状に襲われる。一気にペースを下げると1ラップのうちに1.4秒のアドバンテージを縮められ、追い上げてきたミラーを抑えきれずにトップの座を明け渡すこととなってしまった。その後も痛みのためにペースを上げることができず、最終的には13位まで後退してチェッカーを受けた。トップとの差は18.907秒まで開いていた。この結果、クアルタラロは合計64ポイントでランキング2位に後退し、ビニャーレスが合計50ポイントで続く。ヤマハは合計91ポイントでコンストラクターズ・ランキング・トップをキープし、Monster Energy Yamaha MotoGPも合計114ポイントでチーム・ランキング・トップを維持している。チームは明日の月曜日、同サーキットで行われる公式IRTAテストに参加する。次回MotoGPは5月14~16日、フランスはル・マン・サーキットで開催予定。PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが今季初表彰台獲得モルビデリはシグナル・グリーンからチェッカーフラッグまで、終始、力強い走りを見せた。2番グリッドからポジションをキープしてスタート後、4ラップ目には3番手に後退。レース中盤にはトップグループからやや離されて一時は4番手まで下げたものの、クアルタラロの後退によりすぐに3番手に浮上。さらに終盤では激しくプッシュし、前を走るバグナイアとの再び差を縮めていった。後方からの追撃を抑えながら同時にポジションアップを目指したが届かず3位でチェッカーとなったが、今季初表彰台を獲得。チャンピオンシップ・ポイントを33ポイントに伸ばしてランキング8位に浮上した。一方のロッシは17番グリッドからスタート後、20番手に後退。5ラップ目までに着実な走りで17番手まで挽回し、さらにポイント圏内を目指したが、リアグリップ不足でペースが上がらずそのままチェッカーとなった。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス(7位)「リズムはとても良かったのですが、出場ライダー全員が速くラップタイムが接近していたため、グリッド前列からスタートしなければ厳しい状況でした。もしもフロントローを獲得できていたら、違う展開になっていたでしょう。しかしそれとは別に、低速コーナーで思うようにうまく回れないという問題もありました。ブレーキを早めにかけなければならなかったため、ここで大きく時間をロスしてしまいました。その他の部分は本当に素晴らしかったのですが、この問題については今後、何らかの改善が必要になります。問題を解決できたら、総合的に高いレベルに立つことができるでしょう」ファビオ・クアルタラロ(13位)「明らかなアーム・パンプでした。10ラップくらいにわたってミラー選手に1秒差をつけていたのに、突然、右腕の感覚がなくなってしまったのです。今回はそれまで非常に好調で、優勝に近い場所にいました。しかもさらにペースを上げられる状態でした。ユーズドタイヤでの速さも十分だったのに残念です。その頃にはもう、腕に力が残っていなかったのです。今日はこれから、この問題についてよく考えて、今後どうするべきかをなるべく早く決めたいと思います。次はホームグランプリなので、万全の状態で臨みたいのです。マシンはコースとの相性が良く、私自身ももちろん、いいパフォーマンスができるはずです。腕の問題を解決し、ベストの状態で臨めるよう願っています」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「今日は非常に厳しく、そして残念な一日でした。クアルタラロ選手は右腕に問題が出て、激しい痛みのために感覚がなくなっていました。優勝に向かって1.4秒ものアドバンテージを築いて走行中、あまりにも突然にこのような事態となりました。彼自身、マシンに完全に満足し、優勝だけを考えていただけに残念でなりません。しかし最も心配なのは腕の状態であり、今後の回復です。彼は明日、検査を受けることになっています。一方、ビニャーレス選手は着実なレースをしました。今回のように全員のラップタイムが接近しているときには、前列からのスタートがとくに重要になるのですが、3列目では少し足りませんでした。またチームとしては、彼が望むような旋回性を生み出すことができなかったので、この部分については明日のテストのなかで課題として取り組む予定です。このように今回はふたりとも、思い描いていた成績をあげることはできませんでしたが、クアルタラロ選手の前半の走りは我々のポテンシャ...
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