クアルタラロが2戦連続ポールポジション、モルビデリが2番手Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロがへレス・サーキットで4回目となるポールポジションを獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはウイーク2日目に決勝用セッティングで大幅な進化を見せ、FP4で2番手獲得と健闘したが、Q2セッションでは思い通りの速さを発揮できず7番手となっている。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリはFP2の2回のラップタイムがキャンセルとなり、Q2セッションへの進出を逃したが、Q1でトップタイムをマーク。Q2では2番手を獲得し、今季初となるフロントロー・スタートを手中にした。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは17番手となった。Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロがポールポジション獲得クアルタラロとビニャーレスは他のライダーが後方に付けてくるのを避けるため、しばらく待ってからQ2セッションをスタートした。コースに出るやペースを上げたクアルタラロは1分36秒807でいきなりトップに浮上。次のトライではタイム更新はならなかったものの、0.005秒のアドバンテージを保ったままピットに戻り、新品タイヤに履き替えた。残り5分半で2回目の走行を開始すると、第1、第2セクターでタイムを短縮。第3セクターではミスがあり記録更新はならなかったが、依然、トップを維持していた。それでも最終ラップではもう一度トライして、1分36秒755へと更新。2番手との差を0.057秒に広げてポールポジションを獲得した。チームメイトのビニャーレスはFP4での好調を予選セッションにつなげたかったが、Q2がスタートするとフィーリングが変化していた。最初のトライで9番手につけたあと一時は11番手まで後退。厳しい状況のなかで、もう一度プッシュし、5番手まで挽回してから残り7分半でピットに戻った。その後もビニャーレスは新品タイヤに履き替えてトップとの0.263秒差を追っていく。しかしその後のタイム更新はならず、1度目の走行で記録した1分37秒070で7番手。トップとの差は0.315秒だった。モルビデリが2位を獲得、フロントローへ復帰モルビデリはFP3で1分37秒083を記録しており、7番手を獲得しQ2進出が可能になると思われていた。ところがコースリミット越えにより2ラップにわたり記録が取り消され、11番手に留まることとなってしまった。復活を期すモルビデリはQ1で1分36秒916へと更新してトップを獲得。Q2の1ラップ目でさらに1分36秒812まで短縮して2番手につけ、最後までポジションをキープしてフロントローを獲得した。トップとの差は0.057秒だった。一方のロッシはFP3で前日までのタイムを更新して順位を上げたものの、トップからは0.719秒離されて15番手に留まった。Q1では序盤で8番手につけたあと、電子制御システムの不具合がありなかなかペースが上がらなかったが、終盤で1分37秒915に更新して7番手。決勝は17番グリッド、6列目からスタートすることとなった。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ(予選トップ/1分36秒755)「ヘレスは大好きなコースのひとつ。今日は絶好調でした。ヤマハのマシンに乗ってこのコースで4回レースをしていますが、その4回ともポールポジションを獲得することができたのですから、今は最高の気分です。しかし今日のQ2セッションは決して簡単ではありませんでした。第6コーナーと第13コーナーでは危うく転倒という場面もあり、6コーナーではミスをしてしまいました。とは言え、結果的にポールポジションを獲得できたので、そのことが重要だと思っています。明日の決勝も厳しい戦いになると思いますが、準備はできています。タイヤはミディアムもハードもとても良い状態なので、明日のウォームアップで、どちらにするか決定します」マーベリック・ビニャーレス(予選7番手/1分37秒070)「フィーリングはいいのですが、決して十分とは言えません。2回目の走行ではなぜか、まったくいいところがなく、私自身、どうすることもできませんでした。そのような状態ですから、今後の課題はあらゆる箇所を改善していくということになります。今日もそのことに取り組み、FP4では成果が見られました。リズムは悪くないので、慌てることなく冷静でありたと思います。明日の決勝では完璧なスタートが求められます。すべてはレース中のリズムにかかっていると思っています」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「クアルタラロ選手は絶好調で、とてもいい仕事をしてくれました。昨日までの課題を克服し、今日はこのように素晴らしい走りができるようになりました。ソフト、ミディアム、ハードとすべてのタイヤを試し、そのすべてで安定して走れていたので、明日に向けて選択の幅が広がったことは大きな成果です。ポールポジションは彼にとってもチームにとってもうれしいものですが、それ以上に決勝用セッティングでのペースに満足しています。FP4での好調を非常にポジティブに受け止めています。ビニャーレス選手もまた、フリープラクティスでは好調でした。グリッド2列目までに並ぶことを期待していましたが、Q2では2本目のリアタイヤが十分にグリップせず、思うようにペースが上がりませんでした。明日までにセッティングの最終調整を行い、さらに改善してからウォームアップに臨みます。タイヤの決定はそのときに行います」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ(予選2番手/1分36秒812)「今日はマシンのフィーリングがとても良かったので、しっかりチャンスをつかめれば、いい仕事ができると確信していました。ポテンシャルは十分だったのですが、結果に結びつけるまでに多くのハードルを越えなければなりませんでした。そのような難しい状況のなかでチームが素晴らしい仕事をしてくれて、最終的にここまで来られたことに満足しています。Q1セッションは"オール・オア・ナッシング"の意気込みで臨みました。限界まで攻めて、ついにトップをつかみとったのです。当然、私はそのための準備をしていましたし、それをやり切って好結果を得ることができ、今は本当にうれしい気持ちです。何周にもわたってリズムを維持しており、自信を持って明日を迎えることができます。ライバルたちの状況も見ていかなければなりませんが、フロントロー・スタートから表彰台獲得を狙っていくチャンスだと思っています」バレンティーノ・ロッシ(予選17番手/1分37秒915)「セッティングをモディファイして、昨日よりも少し良くなりました...