チームスズキエクスター、ポルトガルGPの決勝は2番手、9番手からスタート 前日に路面を濡らした雨が去り、土曜日はアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットに日差しが戻ってポルトガルGPのFP3は理想的なコンディションに恵まれてスタートした。各ライダーが積極的な走りで次々とタイムを上げ、ダイレクトQ2行きを賭けてトップ10入りを狙う。チームスズキエクスターのふたりも他ライダー同様に順調にタイムを上げ、アレックス・リンスは5番手に。しかしジョアン・ミルはセッション終了まで5分を切った際に、他車の転倒によって赤...
引き続き良好なコンディションの続くFP4では、ふたりのライダーは通常通りタイヤの確認とレースシミュレーションを行い、ミル10番手、リンス12番手でセッションを締めくくる。ミルはQ1で素晴らしいパフォーマンスを見せ、タイムを刻みながら2番手を死守してQ2へと駒を進める。最後の予選となるQ2ではいつも以上の激しいタイム争いが展開され、また様々なドラマが起こる。リンスは最後のタイムアタックで一気にポジションを3番手に上げて暫定フロントローに。しかしその直前にトップタイムをマークしたフランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)が黄旗無視でラップタイムキャンセルとなり、そのままセッションが終了。それにより3番手のリンス、10番手のミルはそれぞれひとつずつポジションが上がり、リンス2番手、ミル9番手となり、今シーズンこれまでのベスト予選ポジションとなった。佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター「今日は午前から昨日よりコンディションが良かったためにタイムも全体的に上がりました。アレックスに関しては順調にタイムを伸ばしてダイレクトでQ2に行くことができ、Q2では2番手タイムで久しぶりにフロントローを獲得することができました。レースペースも悪くないですし、タイヤの確認もできているので決勝に向けて順調に仕上がっていると思います。対してジョアンの方は、FP3でタイムアタック中に他車の転倒によりセッションが赤旗中断となり、タイムアタックのタイミングを逃してしまったこともあってQ1からの挑戦となってしまいました。Q1では2番手を獲ってそのままQ2に進むことはできましたが、Q1でソフトタイヤを使ってしまったためにQ2で1度しかタイムアタックができず、ポジションを上げることができませんでした。しかし3列目スタートは決して悪いポジションではないですし、レースペースが良いので、スタートを決めて良い結果に繋げたいと思います。」アレックス・リンス「グリッドポジションは常に重要だから、明日の決勝をフロントロー2番手からスタートできるのは正直とても嬉しいね。今日はマシンのフィーリングもかなり良かったから自分自身も思い切り攻めることができたし、このフィーリングでフロントローからスタートできるのはかなりアドバンテージがあると思っている。ファビオ(クアルタラロ)を筆頭に何人かペースの良いライダーがいるから決勝はかなり厳しい戦いになるとは思うけど、とにかくスタートを決めて必ずトップグループでレースするよ。」ジョアン・ミル「FP3でトップ10から漏れて予選のQ1から走行する場合、タイムアタック用のタイヤをQ1で一本使ってしまうためにQ2で使えるタイヤが減ってしまうことがかなりネックになるね。今日はペースもフィーリングもかなり良かったから、アタックできるタイヤがなかったことが本当に残念だったよ。レースペースには自信があるし、決勝が楽しみでならないけど、3列目からのスタートだととにかく前半でひとつでもポジションを上げるためにかなり頑張らなくちゃいけない。それをしっかりシミュレーションして、あとはいつも同様全てを出し切るのみさ。」
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