レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは、MotoGP 第3戦ポルトガルGPに先駆けて医師たちの診断を受け、出走許可が与えられたことから、明日のフリー走行1回目から昨年7月の第3戦アンダルシアGPの公式予選1回目以来となる走行を開始する。プレスカンファレンスに出席した後、マルク・マルケスは、メディアのリクエストに応じてプレスカンファレンスルームに残り、報道陣からの質問にに答え、復帰への心境を語った。
「目標はバイクに再び乗り、回復に向けて最も重要な一歩を踏むこと。それは、ライダーに戻ること、レースに戻るということ。よりしっかりとした前進をしなければいけない。そこから、段階を踏んで行く。」最初の転倒は早ければ早いほどいい?「理論的には転倒する。それが先のことになればいい。転倒に関しては、医師と話題にしたことの1つ。バイクに戻るとき、腕は転倒の準備ができていなければいけない。リスクを冒す。転倒する。身体は転倒に備えて準備が整っていなければいけない。転んだ後、立ち上がり、バイクにもう一度乗ること。それが重要だ。これはレースの一部。最も心配していることは、最初の転倒ではなく、思い通りに走ることができるかということ。」精神的に最も辛かった時期は?「おそらく、2度目の手術から3ヶ月が経過した10月、11月頃が辛かった。何かが機能していなかった。数週間リハビリに励んでも、休息を取っても、何をしても何かが良くないと感じた。何かがおかしいから手術を決断した。医師たちも助言してくれた。何が起こっているのか正確に分からなかったから、感染は辛かった。自宅でペットボトルを掴むことが大変だった。自分に代償を払った。3度目の手術を受けた数日間は厳しかったけど、最終的に全てが過ぎた。」最も成長したライダーは?「ジョアン・ミルは大きな成長を果たした。彼が現王者であり、タイトル獲得を経験した。ファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレスが決定的な飛躍を遂げるかどうかを見る必要があり、ドゥカティは誰がリーダーなのかハッキリしていない。ヨハン・ザルコは現時点のサプライズだ。欧州で4戦、5戦が終了するまでは、全てが定義されない。誰に賭けていいのか分からないから、誰にも賭けない。」ポイントリーダーとのギャップは40ポイント「ポイントに関しては心配もしないし、拘らない。ポイントに注目すると意識してしてしまうのは当然だけど、何も拘るつもりはない。それは僕の戦いではない。メインターゲットでもない。最初の目標が達成された場合、タイトルという大きな目標を考えことができる。」一番恋しかったことは、バイクに乗ること?勝つこと?「ステップ・バイ・ステップで始めるつもりだけど、確かに闘争心というのは内に秘めている。自宅にいる間は、アレックスと一緒に、腕を吊った状態で、今までにないほどにプレイステーションを使って多くの時間を過ごした。あまり多くのことができなかったのも事実で、散歩や自宅で楽しく過ごすことを心掛けた。違ったライフスタイルだった。バイクを走らせることが恋しかった。明日が待ち遠しい。」約100分間の記者会見を終了したマルク・マルケスは、復帰戦をプレシーズンと位置づけ、フリー走行1から走行を開始。2021年型のプロトタイプマシン『RC213V』に初騎乗する。
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