モルビデリが最高峰クラス初優勝、ロッシが4位、ビニャーレスが6位Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは表彰台争いを展開。ほとんどの時間帯で2番手を走行したが、最終的にわずかの差で届かず4位。マーベリック・ビニャーレスは苦しい展開ながら、終盤でペースを上げて6位でチェッカーを受けた。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリが、地元ファンの目の前でMotoGP初優勝を達成。一方のフランコ・モルビデリは転倒リタイアと残念な結果となった。
Monster Energy Yamaha MotoGP、4位と6位を獲得ロッシは4番グリッドから好スタートを切り2番手へ。フランコ・モルビデリと首位を競り合ったがパスすることはできず、2番手のままオープニングラップを終了。その後の数ラップもモルビデリにぴったりとついて行き、2台のトップ争いの中で次第に後続を引き離していった。しかし中盤に入るとモルビデリに徐々に離されて単独走行となったが、ペースは良く、ラップタイムも1分33秒台前半で安定していたが、残り8ラップではF・バニャイア(ドゥカティ)、J・ミル(スズキ)、A・リンス(スズキ)の集団が徐々に近づいて後方に迫ってくる。ホームGPでの表彰台を目指すロッシは懸命にポジションを守っていたが、バグナイアにかわされた後、ラストラップにはミルにも先行を許し、4位でチェッカーを受けた。トップのモルビデリとの差は2.643秒だった。一方のビニャーレスは、スタート時点で小さな不安を抱えていたが、それは結果的に誤りで、ビニャーレスはポールポジションから予定通りにスタートした。スタートは悪くなかったものの、コーナーをいくつか抜けた時点で4番手に後退。リアタイヤにハードコンパウンドを選択していたため十分に機能するまで待つ必要もあり、序盤は、後方からのチャージを抑えながらポジションキープに集中した。中盤で7番手となっていたビニャーレスは、残り9ラップ頃から再びペースアップ。間もなくJ・ミラー(ドゥカティ)を捉え、6位でチェッカーを受けた。トップとの差は5.383秒だった。この結果、チャンピオンシップではビニャーレスがトップから18ポイント差でランキング5位をキープ。ロッシは同じく18ポイント差でランキング6位に浮上した。ヤマハはコンストラクターズランキング首位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキング2位を守っている。ロッシとビニャーレスは、火曜日に予定されているIRTA TESTに参加し、18~20日には同サーキットで第8戦を迎える。モルビデリがMotoGP初優勝! クアルタラロは転倒リタイアに終わるモルビデリは絶好のスタートからレースをリード。序盤はロッシが攻める場面もあったが、モルビデリはこれを抑えて徐々にアドバンテージを拡大し、27ラップを順調に走り切った。今シーズン初めて迎えた観客の前で地元のヒーローが真っ先にチェッカーを受け優勝。チャンピオンシップではランキング7位に浮上している。チームメイトのクアルタラロはスタートで出遅れ、挽回中の8ラップ目、第4コーナーで転倒してしまう。最後尾で再スタートし、19ラップ目にはピットに戻ってマシンをチェック。再びコースに出たそのラップで、またも転倒してしまった。この結果、チャンピオンシップでは2位に後退したものの、トップとの差はわずか6ポイント。PETRONAS Yamaha SRTは依然、チーム・ランキング首位を守っている。ふたりは火曜日に行われるテストに参加し、数日後には第8戦を迎える。Monster Energy Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ(4位)「表彰台はいつでも特別なもの。とくにここミサノでは、いつも以上に素晴らしい場所なので、そこに立てなかったことは非常に残念です。それに、もしもモルビデリ選手やバニャイア選手と一緒に上っていたとしたら、地元のレースのような感覚でしょう。あの時、私は小さなミスをしてしまいました。終盤でペースを上げていたミルは本当に強くて、最後の最後、あと2kmというところで抜かれてしまい本当に残念です。でもその一方で、依然としていいレースでしたし、ウイークを通じてとても良く乗れていたことには満足しています。ペースが良く、マシンのフィーリングも素晴らしかったのです。そのため表彰台を逃したとしても、十分にエンジョイできました。チームにとっても私にとっても、とても良い週末になりました。来週の戦いに向けて、あと3~4ヵ所は改善できると思っています。もう一度トライのチャンスがあるので楽しみです」マーベリック・ビニャーレス(6位)「何が起きたのかわかりません。本当に残念です。決勝で、なぜグリップしてくれなかったのか、原因がわかっていません。できることはすべて試しましたが、タイヤから十分な反応が返ってきませんでした。レース終盤の3~4ラップでは、いいタイムも出たのですが、もう遅すぎました。明後日にはここでテストがあるので、原因を分析して問題を解決したいと思います。まずはリラックスして、次戦に向けて気持ちを切り替えます。このコースで速く走れることはわかっているので、次回もまた1列目からのスタートを目指します」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「タフな戦いを予想していましたし、タイヤが重要な鍵を握ることもわかっていました。優勝を目指して戦ったわけですが、残念ながらそうはなりませんでした。ロッシ選手は好スタートを切り、最初から最後までいいペースをキープしました。もしも表彰台に立てていたら、私たちチームはもちろんファンの皆様にも喜んでいただけたと思うと残念ですが、彼の頑張りは本当に素晴らしく、大いに励みになったことは間違いありません。ロッシ選手は来週もう一度、トップ争いを狙っていくでしょう。ビニャーレス選手は、グリッドに着いたとき技術な問題を察知し、すぐにくまなくチェックしましたが問題は見つからず、そのままスタートすることになりました。しかし、ハードコンパウンドのタイヤが昨日までのような好感触を与えてくれず、決勝は厳しい戦いとなってしまいました。彼の速さはわかっているだけに、本当に残念な結果です。来週、もう一度チャンスがあるので、今日の経験を生かし、また火曜日のテストでは新しいものも試して次戦に臨みます」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ(優勝)「まるで魔法にかけられたような、非常に楽しい1週間でした。昨日まで何もかもすべてが順調だったので、決勝を前に、きっと何か良いことが起こると感じていました。その結果、こんなに素晴らしい瞬間が訪れたのです! ホームコースで世界選手権を優勝したことは今までに一度もありません...
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