2019 MotoGP第7戦のカタルニアGPが、6月16日にバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで開催された。Mission Winnow Ducatiチームの両ライダーにとっては、明暗の分かれるレースとなった。ダニロ・ペトルッチは、激しいバトルを制して3位でチェッカーを受け、3戦連続で表彰台を獲得した。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、2番手走行中の2周目に他のマシンのクラッシュに巻き込まれてリタイアを余儀なくされた。
5番グリッドから素晴らしいスタートを切ったドヴィツィオーゾは、オープニングラップのターン1でトップに立つと、6人のライダーから構成されるトップグループを走行。しかし、2周目のターン10で、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)の転倒により、ドヴィツィオーゾを含む合計4台のマシンが巻き込まれてリタイアとなった。クラッシュ発生時に、チームメイトからわずか数メートル後方にいたペトルッチは、2番手に浮上。その後は、アレックス・リンス(スズキ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)らと激しい表彰台争いを繰り広げた。第5戦のル・マンで3位、ムジェロでは見事な優勝を果たしているペトルッチは、その勢いを維持して今回のレースでも3位でフィニッシュした。ダニロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09)「表彰台に上がれて嬉しい。実際には、2周目のアクシデントがなかったら、この結果は得られなかったと思うので、大きなチャンスを失ったドヴィツィオーゾは本当に気の毒だった。マルケスのペースについていこうと思ったが、離されてしまった。リンスとクアルタラロも非常に速かった。アレックス(リンス)とはお互いに何度もオーバーテイクを繰り返した。彼が僕のマシンの右側に接触したときは、素早くマシンのポジションを立て直すことができた。ファビオ(クアルタラロ)にパスされたときは、なんとか彼に食らいついて、混戦から抜け出そうと試みた。今日は、可能な限り最高の結果を出したと思う。3戦連続で表彰台を獲得したことで、ライダーズランキングも3位に近づくことができた。この勢いを次のアッセンでも維持したい」アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04)「素晴らしいスタートを切ってレースをリードして、プラン通りの戦略的なポジションにつくことができた。リアタイヤが十分に暖まっていなかったので、ペースを上げることは避けていたが、レースの展開や他のライダーのリズムを考えると、今日は優勝できる可能性が高かったと思う。アクシデントに関してはコメントを避けたいが、あの時点までレースは思い通りに進んでいた。明日は、マシンの開発を進める重要なテストがある。次のアッセンでは、テストの結果を最大限に活かして再び良い結果を残したい」第7戦終了時点で、103ポイントを獲得したドヴィツィオーゾは、マルケスと37ポイント差でライダーズランキング2位をキープしている。98ポイントのペトルッチも4位をキープしている。マニュファクチャラーズ・ランキングでは、131ポイントのドゥカティは2位となっている。チーム・ランキングでは、合計201ポイントを獲得したMission Winnow Ducatiチームがトップに立っている。