ダニ・ペドロサは7月12日(木)、MotoGP 第9戦ドイツGPの開催地ザクセンリンクのプレスカンファレンスルームで記者会見を開き、最終戦バレンシアGPを最後にMotoGPでのキャリアに終止符を打つことを発表した。今年6月、ホンダは、ダニ・ペドロサとの契約を双方の合意によって2018年シーズンを持って終了することを発表。後任としてホルヘ・ロレンソが加入することが発表されていた。
ダニ・ペドロサは「来年はチャンピオンシップに参戦しない。今季のMotoGPでキャリアを終わりにする」とコメント。「長く時間をかけて考えた決断だ。僕はこのスポーツを愛しているので難しい決断だった。レースを継続する良い機会はあったけど、以前と同じような強さでレースができないと感じている。これからの人生においては、今までとは異なることが優先となるだろう。」「人生において、この経験とこれらの機会が得られたことが、どれほど幸運だったのかを表現したい。ファンの前で重要なチームのためにレースができたということは、素晴らしかった。素晴らしい人生だった。僕が期待していた以上のところまで到達した」「このスポーツにおいて、自分がやってきたことをとても、とても誇りに思う。子供の頃にテレビでチャンピオンシップのライダーたちを観て、まさか自分がレーサーになれるとは思ってもいなかった。レーサーになるという夢が叶った。」「この機会に、1999年にチャンスを提供してくれたドルナとホンダに感謝したい。僕のキャリアを長く支援してくれたスポンサーにも感謝したい。家族と困難な状況を克服するために沢山のメッセージを送ってくれた全てのファンにも感謝したい」ダニ・ペドロサは、2001年にロードレース世界選手権(MotoGP)125ccクラスに参戦してからホンダ一筋で走ってきた。レプソル・ホンダに加入した2006年以降、ダニ・ペドロサは最高峰クラスで31勝を納め、3シーズンをランキング2位で終えている。ダニ・ペドロサの記者会見には、ドルナスポーツのCEO最高経営責任者カルメロ・エスペレータも出席。チャンピオンシップ史上7位となる通算54勝、史上3位となる153度の表彰台を獲得し、03年に125ccクラス、04年と05年に250ccクラスでチャンピオンに輝いた功績を称え、レジェンドとして、殿堂入りすることを発表。11月の最終戦バレンシアGPで授賞式が行われることになった。「ダニ・ペドロサは本当に偉大です」とカルメロ・エスペレータはコメント。「125ccクラスと250ccクラスでワールドチャンピオンに輝き、我々が観てきた中で最も成功を収めたライダーの1人であるペドロサは、輝かしい経歴を持ち、モーターサイクルレーシングの世界において信じられないほどに貢献しました」「数年にわたって素晴らしい勝利を収め、多くの勝利と表彰台を獲得したレガシーであり、レジェンドに就任することを大変誇りに思います」と殿堂入りの理由を説明した。