アスパー MotoGPチームは、2018年に13回のロードレース世界選手権チャンピオンに敬意を表し、チーム名を『アンヘル・ニエト・チーム(Angel Nieto Team)』に変更することを発表した。伝説のオートバイレーサーであるアンヘル・ニエトは、今年7月にスペインのイビザ島で一般道を4輪バギーで走行中に自動車に追突され重傷を負った。一命はとりとめたが、8月3日に脳浮腫による容態の悪化により死去した。
26日(火)、ホルヘ・マルチネス“アスパー”は、アンヘル・ニエトに敬意を表して彼のチームの名称を変更し、ニエトの長男であるヘレテ・ニエトがチーププリンシパルに就任することを発表した。「アンヘル・ニエトはモーターサイクルレーシングと同義だ。スポーツは彼に多くのものを与え、彼は多くのものを返した」と4度のロードレース世界選手権チャンピオンのホルヘ・マルチネスはコメント。「スペインにオートバイレースが根付いたのは最初に礎を築いた男のおかげであり、我々はチームの名前をアンヘル・ニエト・チームに改名することでその事実に敬意を表したい」「アンヘルは多くの人々の手助けをした。私もその中のひとりだ。彼の息子ヘレテ、パブロ、そして甥のファンシと同じように、彼は私の人生のなかで重要な一部だ」「アンヘルは特にいこのプロジェクト全体に興奮していた。彼はヘレテがレースをスタートするために私を信じ、『君と一緒に彼が学んでいくことをわかっている』と言ってくれた」「彼の記憶に敬意を表し、このプロジェクトを私のチームで最初に走ったライダーのひとりである彼の長男の手で継続できることは、大きな誇りだ」ヘレテ・ニエトは、1993~97年にアスパー・チームに所属し、28戦に出走している。「私はアスパーとともにレースの第一歩を踏み出したし、彼はヨーロッパとスペイン選手権で表彰台のトップへと導いて位暮れた」とヘレテ・ニエトはコメント。「彼は我々のファミリーにとって常に重要な人物だったし、僕は今、彼と一緒に父の名前を冠したチームで僕の職業の新しいチャプターを開始する」「2016年は世界選手権での彼の50シーズン目だったし、彼はもう少し周りにいたかったと思う。バイクは彼の人生だったし、このチームを通して、彼の大きな情熱に触れ続けていくことになるだろう」アンヘル・ニエト・チームは、2018年もドゥカティのバイクを使用し、アルバロ・バウティスタとカレル・アブラハムがライダーを務める。
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