F1モナコGPを主催するモナコ自動車クラブ(ACM)のミシェル・ボエリ会長は、新契約については議論中だが、将来は保証されていると主張した。F1モナコGPは、F1カレンダーで最も象徴的なグランプリの1つであり、1955年の初開催以来、多くの名勝負が繰り広げられた。それらの伝統的な背景はスペクタクルであるものの、長年にわたって、近年のレースはオーバーテイクがほとんどなく、興奮度をほとんど提供できていない。
これまでF1モナコGPは、増分収入と税金の一部を支払うことで開催料を免除する“特別待遇”を受けてきたが、2022年からは主催者はF1の商業的権利所有者であるリバティメディアにホスティング料金(年間約1500万ドル)を支払う必要があるとされている。また、木曜日にプラクティスが始まり、金曜日を“休息日”に充てるというF1モナコGPの伝統のフォーマットも廃止された。そして、F1の商業権保有者であるリバティメディアは、近年、新たな開催地への進出を続けており、高い開催日が見込める中東、そして、大きな市場であるアメリカで第3のレースとなるF1ラスベガスGPを2023年から開催するなど、レースカレンダーが圧迫されている。さらに財政的な理由でF1モナコGPが消滅する可能性があるとも報じられたが、ミシェル・ボエリ会長は「真実ではない」とこれを否定。「我々はまだ話し合いを続けており、これから契約書を交わして具体化しなければならない」「だが、来年以降もグランプリが開催され続けることは保証できる。契約が3年になるか5年になるかは分からないが、それは詳細にすぎない」
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