元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、甥のミック・シューマッハにとってアルファロメオがハースよりも“良い選択肢”であるかどうかを疑っている。ハースは2022年のラインナップを“それほど遠くない”将来に発表するとしている。今シーズン、ミック・シューマッハはハースでF1デビューを果たしたが、チームはシーズン開幕前から今季マシンのアップデートに多額の費用をかけることはないことを明言しており、難しいシーズンになることは十分に認識されていた。
したがって、チームはミック・シューマッハと同じくルーキーのチームメイトであるニキータ・マゼピンをF1の環境に慣れされることに全力を注ぎつく、すべての設計リソースを2022年の次世代F1マシンに注ぎ込んでいる。その結果、ハースはコンストラクターズ選手権でウィリアムズの後ろの最下位であり、F1アゼルバイジャンGPでのミック・シューマッハの13位がベストリザルトとなっている。この状況は、ミック・シューマッハが、2022年にもうひとつのフェラーリF1エンジンを搭載するアルファロメオに移籍する可能性があるとの推測に繋がった。23歳のミック・シューマッハは、アルファロメオF1移籍の可能性について明確に否定はしていない。「僕は今ここに住んでいる」とミック・シューマッハは噂について Sky Germany に言った。「来年についてはあまり考えていない。最終的に何が起こるかを見ていくつもりだ。何かが起こったらきっと耳にすることになるだろう」しかし、ミック・シューマッハの叔父であるラルフ・シューマッハは、キャリアの非常に早い段階でチームを移籍することが若者にとってベストな選択肢であるかどうか疑問に思っている。「最近、ミック・シューマッハの将来についてアルファロメオへ移籍の噂もあった」とラルフ・シューマッハは語る。「僕はそれについて何も知らないので、推測することしかできない」「だが、移籍に意味があるのか? もし、彼が完全なトップチームでドライブする機会があるならば、それはミックにとって素晴らしい機会になるだろう。一方、彼はまだハースで多くを学ぶことができる。彼がやっていること、すでにやってきたことは何でもね」「ハースが開発を続け、新しいマシンが一歩前進した場合、ミックがもう1年追加することは完全に理にかなっている。若いドライバーがチームでの地位を確立し、それを最大限に活用するために6か月は優に必要とすることを過小評価してはならない」「アルファロメオが本当に良い選択肢かどうかは分からない。フェラーリとの協力は重要だ。現在のチームでもうまく機能しているようだ」ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、噂をこれ以上長く続けさせないだろうと語った。「シリーシーズンが始まったばかりだ」とギュンター・シュタイナーは語った。「まだいくつかのことを検討する必要があるが、2022年のドライバーを確認するまでそう遠くない」