ミック・シューマッハは、まだF1へのステップアップは急いでいないと語る。7度のF1ワールドチャンピオンの息子ミック・シューマッハは、今週のF1バーレーンテストでフェラーリでF1公式テストデビュー。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンから0.597秒差の2番手タイムを記録した。
ミック・シューマッハよりも速いタイムで終えることを意識したかと質問されたマックス・フェルスタッペンは「いいや。チームが計画したプログラムに取り組んでいた」と否定する。テスト2日目にはマックス・フェルスタッペンは今後はアルファロメオ・レーシングのマシンに乗り換え、6番手タイムを記録している。今年からミック・シューマッハは、父親が5回のF1ワールドチャンピオンを獲得したフェラーリの育成プログラムに加入し、FIA会長ジャン・トッドの息子であるニコラス・トッドがマネジメントを担当している。担当ドライバーであるシャルル・ルクレールとミック・シューマッハについて質問されたニコラス・トッドは「彼らは悪くないでしょ?」と自信ありげに語った。フェラーリのセバスチャン・ベッテルがF1バーレーンGPで不必要な単独スピンを犯したこともあり、イタリアメディアは早くもミック・シューマッハが理想的な後任だと報じている。しかし、ミック・シューマッハはF1へのステップを急いではいないと語る。「F2での初シーズンだし、ドライバーとしてしっかりと準備が整ってからF1に進みたいと思っている。自分が準備できているかは時間だけが教えてくれる。来年なのか、もう再来年なのかどうかね「一歩ずつ進めていきたいと思っている」火曜日にマックス・フェルスタッペンの方が速かったことについてミック・シューマッハは「彼の方が僕よりもずっと経験がある」とコメント。「自分のドライビングには満足しているし、自信を得ることができた」父親のミハエル・シューマッハとともにフェラーリで黄金時代を築いたロス・ブラウンもミック・シューマッハの初テストに感銘を受けたと語る。「彼がこのような敏感な特性のタイヤにいかに自制心をもって対処していたかに関しては、その若さのドライバーにしては見事だった」とロス・ブラウンはコメント。「コース上で彼の父親と同じフォーカス、規律、トンネルビジョンであることがわかった。ミックは正しい方向に向かっている」フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは「ミックと仕事をするのは本当に楽しいことだ。彼は非常に勤勉でしっかりと打ち込んでいる」と語った。