ミック・シューマッハが、フェラーリの若手ドライバー育成プログラムである『フェラーリ・ドライバー・アカデミー』に加入したことが正式発表された。7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハ(19歳)は、昨年のヨーロッパF3選手権でチャンピオンを獲得。
今年のトロロッソ・ホンダのドライバー候補にも名前が挙げられていたミック・シューマッハだが、2019年はプレマからF2に参戦することが決定しており、父と同じF1という舞台にむけて着実に歩みを進めている。偉大な父親を持つミック・シューマッハには、フェラーリとメルセデスが育成ドライバーとして将来を確保するべく争奪戦を繰り広げていたが、フェラーリが一歩リードしており、契約は目前と報じられていた。フェラーリは1月19日(土)、ミック・シューマッハがフェラーリ・ドライバー・アカデミーと契約を結んだことを発表。カラム・アイロット、ジュリアーノ・アレジ、マーカス・アームストロング、ロバート・シュワルツマン、エンツォ・フィッティパルディ、ジャンルカ・ペテコフとともに育成のためのバックアップを受けることになった。フェラーリの新しいF1チーム代表に就任したマッティア・ビノットは、ミハエル・シューマッハが2000年から2004年にタイトルを5連覇したときにチームでエンジニアを務めていた。マッティア・ビノットは「彼が生まれたときから知っている私のような者にとって、ミックをフェラーリに迎え入れることは特別な感情的な意味を持つことは疑いのないことだ」とコメント。「だが、我々が彼を選んだのは、彼の才能、人間性、そして、プロジェッショナルなクオリティによるものだ。それは彼の年齢にもかかわらず、すでに優れていることが認められていることだ」ミック・シューマッハは、その成功と歴史だけでなく、家族とも繋がりのあるフェラーリに加入することに“わくわくしている”と述べた。彼の父親であるミハエル・シューマッハは1996年にフェラーリに加入。1度目の引退を宣言した2006年までフェラーリでF1を戦った。「フェラーリは生まれたときから僕の心のなかだけでなく、僕たちの僕たちの家族の心にとって大きな場所であることは極めて明白なことだ」とミック・シューマッハはコメント。「だから、個人的なレベルでもこのような機会を得られたことを嬉しく思っている」フェラーリ・ドライバー・アカデミーへの加入は、今シーズン、ミック・シューマッハにインシーズンテストでF1マシンを走らせる機会を与えると考えられている。2019年はバーレーンGPとスペインGP後にそれぞれ2日間のインシーズンテストが予定されており、チームはそのうちの2日間でF1で2レース以上を経験していない走らせなければならない。昨年、フェラーリはこの条件を満たすにアントニオ・ジョビナッツィ走らせていたが、今年、ジョビナッツィはザウバーでフルタイムの参戦が決定している。ミック・シューマッハは、過去のフェラーリドライバーと同じようにカスタマーチームのザウバーやハースでも走る可能性がある。今回のミック・シューマッハの加入と同時に、アントニオ・フォコと周冠宇がプログラムから外れたことが確認された。
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