ミック・シューマッハが、2018年のヨーロッパF3選手権のチャンピオンを獲得した。7度のF1ワールドチャンピオンである父親のミハエル・シューマッハと同じ道を歩み始めた。今年、ヨーロッパF3選手権で2年目を迎えているミック・シューマッハは、第5戦で初優勝を果たすと破竹の勢いで8勝を挙げてランキングトップに浮上。2位のダニエル・ティクトゥムに49ポイント差をつけて最終戦の舞台となるホッケンハイムに乗り込んだ。
レース1ではオープニングラップでライバルのダニエル・ティクトゥムと接触してフロントウイングを破損して12位ノーポイントでレースを終えていたミック・シューマッハ。しかし、レース2では2位フィニッシュを果たして合計ポイントは347ポイントに拡大。ダニエル・ティクトゥムが5位で終えたことで296ポイントとその差は51ポイントとなり、最終レース3を残して2018年のヨーロッパF3チャンピオンに輝いた。「言葉で表現するのは難しい」とミック・シューマッハはコメント。「この瞬間に生きていること、この夢のなかで生きていることに本当に感謝している」「僕たちは好きなことをやっているわけだし、そこで良いパフォーマンスを発揮するのは最高の気分だ」ミハエル・シューマッハの息子ということでメディアから大きな注目が浴びせられたミック・シューマッハだが、プレマパワー、ミハエル・シューマッハの長年の友人であるピーター・カイザー、そして、マネージャーのザビーネ・ケームといった人々がミック・シューマッハを支えてきた。「僕の後ろにはチームがいてくれたし、みんなが僕をリラックスさせてくれた」とミック・シューマッハは語る。「それは注目に対処し、レースで、僕が好きなこと、トラックに出って速いラップタイムを刻むことに集中するために重要なことだった」30戦の構成されるヨーロッパF3選手権だが、14戦を終えた時点でミック・シューマッハはランキング10位だった。しかし、スパでの優勝以降、ミック・シューマッハは覚醒した。「僕たちはシーズンを通して本当に懸命に仕事をしてきた。シーズンのスタートは今のようには見えなかったかもしれないけど、僕たちは全力で仕事をして着実に改善することができた」「チームは1年を通して本当に多くのサポートをしてくれた。どん底の時期でさえね」