メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、2026年のF1タイトル争いが激化するなか、キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルに対し、2014年から2016年にかけてのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのようなチーム内抗争は二度と許さないと明言した。現在、メルセデスは2016年以来となるチーム内での本格的なドライバーズタイトル争いを迎えている。
ランキング首位のアントネッリとラッセルがタイトルを争う一方、フェラーリのルイス・ハミルトンもその間に割って入る構図となっている。「二度と同じ過ちは繰り返さない」と断言2014年から2016年にかけて、メルセデスではハミルトンとロズベルグのライバル関係が激化し、コース上だけでなくチーム内でも緊張が高まった。その経験を踏まえ、ウォルフは同じ状況を再び招くつもりはないと強調した。RacingNews365の取材に対し、ウォルフはチーム内対立が再発する可能性について次のように語った。「私はそんなことは絶対に許さない」「そんなことは二度と私の下では起こらないし、チームでも起こらない。シンプルな話だ。もしそんなことをするドライバーがいたら、私はそのドライバーを降ろす」ウォルフはこれまでも、ハミルトンとロズベルグのタイトル争いからメルセデスは多くを学んだと語ってきた。ただし同様の発言は2015年シーズン開幕前にも行われており、その後も両者の関係はさらに悪化していた経緯がある。ラッセルの不運がポイント差拡大の一因現時点ではアントネッリがランキング首位を59ポイント差でリードしているが、ウォルフはこの差が実力だけによるものではないと考えている。ラッセルは今季、マシントラブルやセーフティカーのタイミングなど、不運に見舞われるレースが続いており、ポイント差は実際以上に広がっているとの見方を示した。ハンガリーGPでもラッセルはスタート時のシステムトラブルに苦しんだ。ウォルフはSky Sports F1に対し、チームの責任を率直に認めた。「またしてもジョージのスタートを台無しにしてしまった。これは受け入れられない。我々として十分ではない」青旗混乱にも不満「満足できる一日ではなかった」ウォルフはハンガリーGPで発生した青旗運用の混乱にも言及した。自動青旗システムの不具合により各チームがドライバーへの情報共有に苦戦したことについて、他チームのエンジニアを「テレタビーズ」と皮肉った発言にも触れ、レース全体への不満を隠さなかった。「全体として、今日の状況にはまったく満足していない」「でも気持ちが落ち着けば、ドライバーズ選手権では夏休み前にしっかりとしたリードを築けたし、コンストラクターズ選手権でも良い差をつけられていることを実感できるだろう」「それは速いマシンと素晴らしいチームのおかげだ。VSCのタイミングのように運が悪かった場面もあったが、信頼性という点ではまだ十分とは言えない」メルセデスはドライバーズ、コンストラクターズの両タイトル争いで優位な立場を維持している。しかしウォルフは、チーム内の規律とマシンの信頼性を維持することが、悲願のダブルタイトル獲得に向けた最大の課題だと位置づけている。