メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、F1ハンガリーGPで発生したブルーフラッグ運用の混乱について、一部チームのレースエンジニアを「テレタビーズ(英国の幼児向け番組のキャラクター)」と痛烈に皮肉り、その対応を厳しく批判した。FIAのシステム障害によって通常のブルーフラッグ通知が使用できず、マーシャルの旗と各チームからの無線連絡に頼る異例の運用となったことが、周回遅れのマシンを巡る混乱を招いた。ヴォルフは、エンジニアがドライバーへ適切な情報を伝えなかったことが問題を悪化させたと指摘している。
FIAのシステム障害でブルーフラッグ運用が混乱ハンガリーGPではFIAのシステムに不具合が発生し、自動によるブルーフラッグ通知が使用できなくなった。そのため、各ポストのマーシャルによる旗の掲示と、各チームが無線でドライバーへ周回遅れの状況を伝える方式に切り替えられた。この異例の運用は複数の混乱を引き起こした。オスカー・ピアストリが周回遅れのカルロス・サインツJr.を抜こうとした際には接触事故が発生。さらに終盤には、3位争いを繰り広げていたメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリも、複数の周回遅れ車両に進路を妨げられる場面があった。ヴォルフ「テレタビーズのようなエンジニアだ」Sky Sports F1のインタビューでヴォルフは、ジョージ・ラッセルの厳しいレースを振り返った後、ブルーフラッグ対応にも強い不満を示した。「ジョージのレースについて言えば、僕たちとして受け入れられるものではないし、十分ではなかった」「それに加えてマーシャリングシステムが機能せず、後方のマシンがルイス(ハミルトン)とキミ(アントネッリ)の争いを妨げていた」「ピットウォールに座っていながら、後ろで何が起きているのかをドライバーに伝えないチームのエンジニアがいる。ああいう『テレタビーズ』のようなエンジニアたちの対応は本当にひどい」「全体として、この状況にはまったく満足していない」サインツは酌量を主張もピアストリは猛反発ピアストリとの接触でペナルティを受けたカルロス・サインツJr.は、ブルーフラッグシステムの不具合を考慮すれば、スチュワードはより寛大な判断を下すべきだったと主張した。一方で、ピアストリはその説明を受け入れず、サインツJr.の状況認識の欠如を厳しく非難した。「ブルーフラッグの問題があったことは知っていた。でも、マーシャルの旗はすべて掲示されていた」「僕はすぐ後ろにいたし、何が起きたのか信じられなかった。周回遅れのマシンに接触されるなんて、レースで起こるとは思わないことのひとつだ」「彼が僕を見ていなかったことはどうでもいい。見えていなかったことも、誰も知らせなかったことも、あるいは周囲への認識がまったく欠けていたことも受け入れられない」「彼はフェルナンドと最下位争いを、まるでワールドチャンピオン争いをしているかのように戦っていた。そのせいで僕はレースのリードを失った」「彼は他人には厳しいことを言うタイプだ。他のドライバーからも、これまで走り方について批判されてきた。今回のようなことをしたなら、一度自分自身を見つめ直した方がいい」今回のブルーフラッグ運用の混乱は、FIAのシステム障害だけでなく、各チームの情報伝達にも課題があったことを浮き彫りにした。ヴォルフの厳しい批判は、レース運営とチーム双方の改善を求める声として波紋を広げそうだ。
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