メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、キミ・アントネッリが2026年にウィリアムズやアルピーヌへ移籍するとの憶測を「ナンセンス」と一蹴した。メルセデスは来季のドライバーラインナップをまだ正式に発表していない。アントネッリとジョージ・ラッセルの現行契約は今シーズン末で終了する。
ヴォルフは両ドライバーの残留を繰り返し主張しているが、新契約はまだ合意されていない。アントネッリの場合、ルーキーイヤーはやや期待外れに終わっており、ミスも散見された。19歳の彼はトップ10に安定して入ることができず、6月のモントリオールでの表彰台以来、わずか3度しかポイントを獲得していない。2025年F1アゼルバイジャンGPはアントネッリにとって有望な週末となった。彼は今季2度目となるラッセルへの予選勝利を収めた。最終的にアントネッリは4位でフィニッシュしたが、ピットストップでチームメイトのラッセルに先行を許した。アントネッリはメルセデスに残留不安定なパフォーマンスにより、アントネッリの将来を巡っては憶測が飛び交っていた。メルセデスとウィリアムズが来季に向けてドライバーを入れ替えるという話もあった。アントネッリはグローブ拠点のチームに移籍し、アレクサンダー・アルボンとコンビを組むというものだ。この移籍はカルロス・サインツにトップチームで再びチャンスを与える可能性を開くとも言われた。別の噂では、アントネッリがアルピーヌへ移籍するというものもあった。フラビオ・ブリアトーレは、2026年に向けてフランコ・コラピントとジャック・ドゥーハンの間で選択を迫られている。スカイ・イタリアの取材に対し、ヴォルフはアントネッリを巡る憶測を否定した。「アルピーヌとウィリアムズの噂は完全にナンセンスだ。彼は2026年も100%ここに残る」とヴォルフは語った。ラッセルも新契約を待つアントネッリとは異なり、ラッセルの今季のパフォーマンスは疑う余地がない。ラッセルはグリッド上で最も安定したパフォーマーのひとりである。しかし、ラッセルは新契約において長期的な安定をメルセデスに求めることになりそうだ。メルセデスはマックス・フェルスタッペンの獲得を模索したこともあり、短期契約を提示することで選択肢を残したい考えもある。
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