メルセデスのF1チーム代表であるトト・ヴォルフは、キミ・アントネッリが2025年にチームのシートを獲得する「最強の強い立場」にいることを認めた。メルセデスは現在、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンの穴を埋める2人目のF1ドライバーを探している。2024年シーズンの開幕を前に、ハミルトンは今季限りでメルセデスと決別し、来年からフェラーリに移籍することを発表した。
ハミルトンの後任候補としては、フェルナンド・アロンソやカルロス・サインツなど、多くのドライバーの名前が挙がったが、アロンソは2026年までアストンマーティンF1への残留を決断した。しかし、今年末に18歳になるアントネッリもまた、有望株として名乗りを上げている。「彼は間違いなく強力な候補者だ」とヴォルフは新華社に語っている。「F1の他のドライバーたちがどうなっていくかを見守ることになるだろうが、彼のF2シーズンがどのように発展していくかを見たい。彼の生のスピード、才能、能力を疑うつもりはない」「彼にF1へ、そしてメルセデスでやっていけるポテンシャルがあると信じていなければ、カートから今まで彼をサポートしてこなかっただろう」「多くの若手ドライバーが、そのステップを踏めることを過去に証明してきた」ヴォルフは決断を急ぐつもりはないフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権を制したアントネッリは、F3を経ることなく、2024年シーズンからF2に参戦している。アントネッリは開幕3戦を終えてドライバーズチャンピオンシップで現在9位につけており、先月のメルボルンフィーチャーレースでは4位という最高成績を収めている。今年契約が切れるドライバーも数名いるなど、ドライバー市場は活況を呈しているが、ヴォルフは決断を急ぐつもりはない。「現時点で決定を急ぐ必要はないというのが私の気持ちだ。なぜなら、キミは来年のアイデアの一部であり、非常に強い立場にいるからだ。だから、他の決断を急ぐ必要はない」「もちろん、他のトップドライバーたちもすぐに決断を下すだろうが、あまり早く決断しない方がいいような気がしている」
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