メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、まだチャンピオンシップを諦めてはいない。メルセデスGPは、チャンピオンシップ首位のマクラーレンから107ポイント差をつけられているが、ロス・ブラウンはまだタイトルは射程圏内にあると主張する。「今年の新しいポイントシステムでは、まだチャンピオンシップ首位は射程圏内だ。我々はもっと競争力をつけるために努力を続けていく」とロス・ブラウンは語る。
「我々には基本的に好都合な部分がたくさんあるし、勝ち負けの違いは小さい。我々はその差を縮める必要がある」ロス・ブラウンは、カナダGPでのドライバーのレースペースは励みになったが、予選パフォーマンスが代償を払ってしまったと考えている。「我々のクルマはモントリオールのサーキットにうまく適していたし、レースペースは励みになるものだった」「残念ながら、予選は期待はずれなものだったし、我々のポテンシャルに値しない位置だった。それによって週末は妥協を強いられてしまった」「ニコはレースで最速のクルマの一台だったし、ミッドフィールドから6位への上昇は、非常に印象的なパフォーマンスだった。ミハエルも十分な見込みはあったが、1周目でフロントウイングにダメージを負い、そのあとパンクによって勝算がなくなった。オプションタイヤの使用もあまりに野心的で、彼のペースを苦しめてしまった」「バレンシアに目を向ければ、低速コーナーとロングストレートが繋がっており、多くの点でモントリオールに似ているので、我々のクルマに合っているはずだ。アップグレードパッケージを持ち込むので、先頭争いに向けて、また一歩前進できるだろう」