メルセデスF1チームは、2024年F1マシン『W15』は「大幅に変更している」と語る。昨年、メルセデスF1チームは、コンストラクターズチャンピオンシップ3位でフィニッシュしたが、今シーズンは、レッドブル・レーシングに次ぐ2位のポジションをフェラーリと争っている。
今季のW14はコンセプトを変更し、パフォーマンスを向上させたが、その一方で現在のマシンには弱点も残っている。「来年に向けてクルマを大幅に変更している」とメルセデスのトラックサイドエンジニアリング担当ディレクター、アンドリュー・ショブリンは断言した。「ハンドリングの問題をすべて解決できるかどうか? 結果を出すプロジェクトの数によって決まる」「これらのプロジェクトは現在進行中で、まだ完了していないが、そこを改善するための良い方向性がいくつかある」レッドブルの成功の鍵は、特定の領域で必ずしも抜きん出ているわけではないが、オールラウンドに優れたパフォーマンスを発揮するマシンを持っていることだ。レッドブルRB19は、優れたレベルのダウンフォースを生み出し、タイヤに優しく、コーナーのタイプやスピードレンジの全域でうまく機能する。これまでのところ、唯一のピンチはシンガポールGPだった。明らかにトップクラスであるRB19のコンセプトには、いくつかのチームが注目している。他のチームは2024年シーズンにレッドブルのコンセプトに追従すると見られ。ハースF1チームの場合、アメリカGPに半歩踏み出すとされている。しかし、メルセデスにとっての課題は、その開発を2024年のレースで勝利し、チャンピオンシップに挑むペースにつなげることだ。「クルマはこれまでとは違うものになるだろう。我々は多くの変更を加えてきた。だが、新車の開発において、それを「解決した」と言えるのは非常に時期尚早だ」とショブリンは語る。「2015年や2019年など、私たちが最高のマシンを発表したときには、開発時に素晴らしいマシンになるとはわかっていなかった。できるだけ多くのパフォーマンスを見つけようと全力で取り組むだけだ」「多くのマシンで、パフォーマンスという点では目標を大きく下回ったが、我々が知っているのは、非常に野心的な目標を設定しなければ、おそらく十分に高い目標を設定できていないということだ」「しかし、バーレーンテストの最初の数日間で多くのことを学ぶことができる」