メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、今月下旬に膝の手術を受け、日本GPを欠場する。ヴォルフは、左膝の前十字靱帯損傷を修復する手術がシンガポールGP後の水曜日に行われることを認めた。この膝は2015年に妻のスージーとトレーニング中にエクササイズボールから落下し、ヴォルフが重傷を負ったのと同じ箇所となる。
さらに、8月の夏休み中にはマウンテンバイクで転倒し、左肘を骨折した事故も影響している。ヴォルフは、転倒に備えながら左膝が曲がって靭帯損傷に繋がり、8年前に関節が弱くなっていたことを考えると、手術を受ける必要があることを明らかにした。トト・ヴォルフが鈴鹿サーキットでのレースを欠場することは確実で、松葉杖をつきながら2週間後にカタールで開催される次のグランプリに参加するかどうかも思案中だという。ヴォルフが自転車事故に巻き込まれたのはこれが初めてではなく、2014年にはメルセデスの同僚数人とブダペストのドナウ川沿いを走行中に衝突し、右肩、鎖骨、肘、手首を骨折している。ヴォルフは、2019年のブラジルGPと昨年の日本GP、サンパウロGPを欠場し、2013年から4戦目のレースを欠場することになる。今年の日本GPでは、マックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを確定させる可能性があり、昨年同様、その場にトト・ヴォルフは不在となる。ヴォルフの代わりに今年初めにドライバー開発ディレクターとしてメルセデスに加わったジェローム・ダンブロジオがピットウォールに立つことになる。2011年にマルシャで戦い、2012年のイタリアGPではロータスのドライバーを務めた元F1レーサーのダンブロジオは、2014年から2020年まで主にフォーミュラEに参戦した後、ベンチュリーの副チーム代表、後にチーム代表に就任した。