メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、F1マイアミGPの予選で苦戦したチームのパフォーマンス変動を「受け入れがたい」と指摘した。マイアミで行われたプラクティス1回目ではジョージ・ラッセルが1-2フィニッシュをリードしたものの、その後のセッションでW14のパフォーマンスレベルは低下した。
ラッセルはポールポジションから1秒近く離れた6番手で予選を終え、ルイス・ハミルトンはQ2で敗退し、日曜日のレースを13番手からスタートする。「前回のマイアミから12ヶ月が経過した」とトト・ヴォルフは語り、「思っていたよりも悪いパフォーマンスだった」と評した。「クルマは2022年よりもほんの僅かに良くなっている。昨年より良くなっているのはストレートでのバウンシングだけだ。 クルマは十分な速さがなく、その理由についてはまったく理解できていない。あるセッションではP1やP2だったのに、次のセッションではP6やP13になる。受け入れがたいことだ」ヴォルフはW14を 「ナイスクルマでもないし、グッドカーでもない...パフォーマンスは本当に悪い」と表現した。メルセデスは次戦イモラで大幅な改良を施したパッケージを導入する予定だが、ヴォルフはチームが一歩を踏み出すことができると慎重な楽観視をしている。「このアップグレードでやろうとしていることは、新しいベースラインを作ることで、方程式から疑問符や変数を取り除き、例えばフロントサスペンションのように、異なる仕様になったからには問題ないと言えるようにすることだ」とヴォルフは語る。「また、ボディワークについても、よりオーソドックスなものを検討し、それによって異なるエアフローを作り出すことができる。つまり、私としては、12カ月前に良いスタートを切ったはずのものをリセットして、パフォーマンスを加えようとするようなものだ。でも、今のところはクルマに対する理解不足としか言いようがない」
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