メルセデスF1は、最近の進歩を継続することを目的として、F1フランスグランプリでW13に「新たな開発」を入れることを確認した。大幅なレギュレーション変更に影響をモロに受け、ポーパシング/バウンシングに苦労したメルセデスF1は、2022年シーズンを驚くほど脆弱なスタートを切った。
それでも明らかなパフォーマンス不足のなかでメルセデスF1は7回の表彰台を獲得。そのすべてが3位でルイス・ハミルトンが4回、ジョージ・ラッセルが3回表彰台に上がっている。だが、徐々にレッドブルとフェラーリとの差を縮めていったメルセデスF1は、F1イギリスGPでルイス・ハミルトンがフェラーリに挑戦するパフォーマンスを発揮。そして、前戦F1オーストリアGPでは、予選で2台揃ってクラッシュして後手に回ったが、スプリントを挟み、決勝でルイス・ハミルトンが3位とジョージ・ラッセルが4位でフィニッシュした。メルセデスF1が果たしてきた前進は、ポール・リカール・サーキットの特徴と相まって、メルセデスF1がフランスグランプリの優勝争いに絡んでくる可能性があるという予測を生み出している。特にメルセデスF1はW13にさなるアップデートをさらに確認している。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1フランスグランプリのプレビューで次のように語った。「オーストリアでの3位と4位は、特に金曜日の午後のポジションを考えると、チーム全体にとって満足のいく結果だった」とトト・ヴォルフはコメント。「チームはスプリントとグランプリに向けて2台の完全なレースカーを準備するという奇跡を起こした。日曜日の27ポイントは、その努力に対する良い報酬だった」「我々は最初の7レースで3回の表彰台を獲得し、最後の4レースで4回の表彰台を獲得した。我々が構築している勢いに満足しており、それはチームの巨大な努力を反映している。W13に対する我々の理解は、ラップごとに高まっており、それが我々の開発と結果に反映されているのを見るのは心強いことだ」「オーストリアでは速かったものの、フロントに挑戦するほどの速さではなかった。我々はこれらの最後のコンマ1秒を追い続け、今週末のフランスを含め、車に新たな開発をもたらす必要がある」「ポール・リカールは非常に異なるトラックと挑戦です。スムーズなターマックと幅広いコーナータイプ、そして、ロングストレートがある。目標は、フロントとのギャップをさらに縮め、うまくいけば表彰台に戻ることだ」また、メルセデスF1は、フランスグランプリで今シーズン2回のフリープラクティスセッションに参加するというヤングドライバーの要件を満たすために、ルイス・ハミルトンに変わってニック・デ・フリースがFP1で走行することを発表している。