メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1イギリスGPでのルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの高速での接触は「両者に責任がある」と考えている。F1イギリスGPのオープニングラップ。ルイス・ハミルトンはリードを奪うためにターン9で野心的にインサイドを突いたが、その際に左フロントがアウトサイドのマックス・フェルスタッペンの右リアタイヤに接触。フェルスタッペンはバリアに高速でクラッシュし、51Gの衝撃でマシンは大破した。
ルイス・ハミルトンはこのインシデントに10秒ペナルティを科されたが、目覚ましい反撃を見せ、ホームの観客の前でF1イギリスGPで8回目の勝利を収めた。スチュワードの決定は、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコを怒らせた。彼らはルイス・ハミルトンへのペナルティは軽いと感じており、ホーナーはハミルトンの動きを「絶望的」かつ「アマチュア的」だと非難した。「誰もが自分の意見を持っている。そこは問題ない」とトト・ヴォルフはクリスチャン・ホーナーの批判に応じた。「もちろん、すべてのチームはそのようなインシデンドに対して一定の偏見を持っている。これは、過去に偉大なドライバーが互いに競い合ったときに見たことがあると思う。降参する準備ができていない場合、このような状況が発生する可能性がある。だが、私としては両者に責任があると思う」「もし、それが低速または中速のコーナーだったとしたら、その結果がどうなるかという大きな議論にはならなかったと思う。5秒か10秒のペナルティかそれ以下の議論だ」「しかし、それは高速でのインパクトだった。一人でも全開で走行するには根性が必要なコーナーを2台のマシンが通過しようとするときは、コーナーを通過できるようにお互いにスペースを空ける必要がある。だが、今回はそうではなかった」「スチュワードは10秒が適切だと考えている。両方のドライバーがインシデントの一部であり、1人だけの責任ではなかったからだと思う。常に微妙なニュアンスがある」しかし、トト・ヴォルフは、今回の衝突が2021年のF1タイトル争いをさらに激しくする可能性があるという提案を軽視したた。「レッドブルやホンダほどのパフォーマンスを発揮できていないことを知りながら、このチャンピオンシップを維持するために我々はすべてを出し切って戦っているし、このチャンピオンシップは常に非常に激しいだった」とトト・ヴォルフは語った。「過去に大きなポイントの損失があり、今日は大きなポイントを獲得した。常にそういったバランスだ」