F1は予選でクラッシュしたドライバーの最速タイムを抹消するというルールを導入すべき。そう主張するのはメルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフだ。F1モナコGPでは、1回目のアタックでタイムシートのトップに立ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)が最後のアタックでクラッシュ。それ以降にアタックを予定していたドライバーたちのチャンスを奪った。
特にチームメイトのカルロス・サインツは週末のマシンパフォーマンスに“優勝を夢見ていた”と語り、2位表彰台を獲得した後も、予選でアタックできなかったことを嘆いた。最終的に5グリッド降格ペナルティを科せられるギアボックス交換を行わずにポールポジションからのスタートを優先されたシャルル・ルクレールのマシンはレコノサンスラップで予選でのクラッシュが原因となったドライブシャフトが故障。スタートできずに週末を終えた。モナコでは、“ラスカスゲート”と呼ばれるフェラーリのミハエル・シューマッハ、メルセデスのニコ・ロズベルグがコース上でストップしてそれ以上のフライングラップを阻止してポールポジションを確保した過去があり、今回のシャルル・ルクレールのクラッシュも、他のドライバーにアタックさせないために“故意”に行われたものだと騒ぐ者もいたが、関係の誰もそうだとは考えていない。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1が予選でクラッシュしたドライバーの最速タイムは抹消するインディカーが採用するルールを導入すれば、そのような陰謀説は即座に終わらせることができると考えている。トト・ヴォルフは「それがアメリアのルールだということは知らなかったが、混乱を避けるためのインテリジェントなルールだと思う」と The Race に当たった。「代償が大きすぎるので、シャルルが意図的にウォールにぶつかったとは決して考えていない」「リスクが高すぎるので、シャルルが今日それを[意図的に]壁に置いたとは決して思いません。しかし、そのような状況が引き起こす論争が問題外であることを確認することは、ちょっとしたインセンティブになるだろう。誰もそれを疑うことはないので、起こることはない」
全文を読む