ウィリアムズF1のCEOに就任したヨースト・カピートは、成功したチーム=メルセデスF1がその能力のために罰せらえるべきではないと考え問えり、F1が人為的な妥協に向かって行き過ぎないことを望んでいると語る。メルセデスF1は、過去7年連続でF1タイトルを獲得して新記録を樹立。その一方で、F1はフィールドの平準化を目的として新しい技術レギュレーションを2022年に導入する準備を進めている。
新しい技術規制に加えて、F1は2021年から予算上限を適用。さらにF1チームの風洞とCFDの開発時間は、前年の順位に基づいてスライディングスケールによって決定されるようになった。例えば、チャンピオンのメルセデスは割り当てられた時間の90%、最下位のウィリアムズは112.5%となり、他チームは2.5%ずつ増加する。この差は2022年から拡大する予定であり、主要チームは70%に減少し、最下位チームは115%に増加する今年2月にウィリアムズF1に加わったヨースト・カピートは、フォルクスワーゲンでWRCタイトルの連覇した経験があり、F1は全チームに多くの機会を与えることには賛成だが、成功したチームの価値を下げるようなことは回避しなければならないと考えている。「誰かが何年も支配している場合、それは、彼らが最高であるため、何年も支配している」とヨースト・カピートは語った。「ラリーでフォルクスワーゲンが大成功を収めたときジャン・トッド(FIA会長)があるラリーで私に近づいてきて『やあ、あなたは勝ちすぎだ』と言ってきた。私は『他のところに行き、彼らに負けすぎだと伝えてくれ!』と言ってやったよ」「最高の仕事をしている人を責めるべきではない。モータースポーツ、特にF1では、パフォーマンスのバランスや人為的な競争があってはならないと思う」「最高の仕事をしている人と最高の仕事をしているドライバーが勝つべきだ。彼らが10年間勝った場合、彼らは10年間勝ったんだ。それは問題ないことだ。全員が追いついて、より良い仕事をしなければならない」「F1で最高の仕事をしたことで罰せられるべきではない。より良い仕事をしてキャッチアップして、パフォーマンスのバランスによって罰せられ、再び戻るようなことがあってはならない」「純粋なスポーツとしてのF1が本当に好きだ。人為的に面白くするのではなく、純粋なスポーツを維持する必要がある。それはファンが見たいものではない」ヨースト・カピートは、新しい風洞のハンディキャップ制の論理は理解しているが、今後のレギュレーションでフィールドがより拮抗した場合には、それが短期的な対策と見なされることを望んでいると付け加えた。「我々はスポーツが今どこにあるのかを見なければならないと思う」とヨースト・カピートは語った。「現時点では、フィールドのバランスを取るためにそれは最善だ。フィールドは、コスト上限がないことでバラバラになった。予算が莫大なチームと、はるかに少ないチームがある」「それを元に戻すには今の期間が必要だと思う。現状では、コス上限を設定するだけでは少ないかもしれない。だから、それをもっと近づけるために一定の期間で何かをするのは正しいことだと思うが、それが近づいたら、この種の対策を取り除くことができると思う」