メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、“情報戦争”の開発トークンをどこに費やしたのかを明らかにすることを改めて拒否した。F1において、プレシーズンは常に最も興味深い時期のひとつであり、今年は昨年マシンの大部分が持ち越されているにも関わらず、その傾向はまったく変わることはない。
今年、調整されたリア周りのレギュレーション変更は、ダウンフォースに大きな影響を与えるため、各チームは秘密を明かさないように特定の領域を巧妙に偽装した。多くのチームは開発トークンをどこに使用したかについて公表しているが、メルセデスは非公開を貫いている。この件についてトト・ヴォルフは「すべてを公開する必要はない」とコメント。「これは情報戦争でもあり、情報競争でもある。すべてのマシンがバーレーンでレースをする仕様を見せたわけではないし、それもその一部だ」メルセデスF1は、プレシーズンテストでギアボックストラブルによって全10チームで最少の数回数に終わり、W12もリアの不安定さが指摘される難しいプレシーズンを過ごしている。だが、メルセデスF1は手の内を隠しているとの見方もあり、開幕戦でパフォーマンスを上げてくるはずだとライバルは警戒している。それでも、メルセデスF1は、ローンチ時には隠していた“波状”または“貝殻状(スキャロップド)”と形容されるエッジを備えたフロアをプレシーズンテストに投入している。説明を求められたトト・ヴォルフは「空力目的でフロアの利点をスタートしたら、おそらく間違った情報を得るだろう!」とコメント。「見た目は良さそうだ。新しいレギュレーションによる空力性能の欠如を回避するためにフロアを最適化する。それが実際の性能に変換できるかどうか見てみよう」
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