メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンがF1引退を決断してもその決断を尊重すると語る。メルセデスは、2010年にF1にワークス復帰して以来、信じられないほどの成功を収めており、過去7年間でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルのすべてを獲得している。
メルセデスは、2014年以降、勝てるパッケージを提供してきたが、トト・ヴォルフはチーム内でうまく機能するドライバーを起用する重要性を主張。2013年以降、メルセデスで5回のタイトルを獲得しているルイス・ハミルトンが果たした重要性について質問されたトト・ヴォルフは、F1で成功するためには様々な要素を整える必要があると語る。「一次元ではない。最高のドライバーとは、最速のドライバー、そして、最もインテリジェントなドライバーを意味する。チームのダイナミクスがどのように機能するか、その技術的能力を理解し、その一方で、すべてが太陽を中心に回転する太陽系のようではなく、組織内の適切なコンテキストで自分自身を見れるドライバーだ」「同様に、ドライバーを取り巻く組織は、さまざまな分野でパフォーマンスを提供するために完全にベストを尽くすこと必要がある。車輪を動かし続けるためにはエンジニアリング面、商業面、政治面、および通信面でベストを尽くさなければならない」「業界内でさえ、ほとんどの人が考えていることとは真逆の特効薬のないビジネスだ。チームが成功するためには、すべてが適切な場所にある必要があるわずかなゲインを中心としたビジネスだ」ルイス・ハミルトンとメルセデスとの契約は2020年末で失効し、まだ2021年以降の契約はまとまっていない。しかし、トト・ヴォルフは7回のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンが、2016年のニコ・ロズベルグのように何の警告もなしにF1を引退するとは思っていないと語る。「私は常にルイスの決定を尊重するし、まったく心配はしていない」とトト・ヴォルフは語る。「長い間私たちと一緒にいるのか、それとも、スポーツを離れて異なる関心ごとを追求するかどうかだ。あらゆる種類のカーブボールが飛んできても準備ができている必要があると思う」「しかし、同時に、我々は多くのことを話し、お互いに非常に透明性がある。一緒に達成することはまだまだあると思っている」