メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルが2021年にF1シートを失ってもウィリアムズとチームの関係が損なわれることはないと主張する。ウィリアムズF1は、今年7月にジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィの両方が来シーズンも残留することを発表。それにも関わらず、ジョージ・ラッセルのウィリアムズの将来は多くの憶測の対象となっている。
9月のドリルトン・キャピタルの買収後、セルジオ・ペレスがウィリアムズF1の候補として急浮上。交代要員として放出されるのがジョージ・ラッセルだとされている。ジョージ・ラッセルはメルセデスF1がマネジメントを担当しているが、トト・ヴォルフは最終的な決定は自分たちの範疇にはないことを認めた。ジョージ・ラッセルが2021年にマシンに乗らない場合、ウィリアムズF1に何らかの影響はあるかと質問されたトト・ヴォルフは「ノーだ。我々はパワーユニットに関して彼らと5年契約を結んでおり、それらは別のことだ」とコメント。「有効な契約がある。我々はそれらを尊重する。それが我々メルセデスでのやり方だ。来年以降の3つのカスタマーに満足している」「私は他チームと同じようにウィリアムズの独立性を完全に尊重しており、彼らは決断を下す必要がある」「経済的な決定がスポーツの決定よりも優先されることもあるし、スポーツの決定でさえバランスを取る必要があることもある。だが、それは必ずしも明確ではない。関係を損なうことはないだろう。がっかりするだろうがね」トト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルの状況は“悪くはない”と主張するも、シートを失った場合に備えて、メルセデスはバックアップ計画を念頭に置いていると強調した。「彼が残留するかどうかにかかわらず、多くのセオリーがある。ドライバー、もちろん人の良さもそうだし、予算も少し関係する」「投資家が参入した理由は、彼らが競争力を持ちたいからだと思う。彼らは毎年パフォーマンスを向上させる方法について賢明な計画を立てており、短期的には驚くほどの効果は期待していないが、今後数年間で成功への明確な道筋があり、ジョージはそこで役割を果たすことができると思っている」「彼は明らかに非常によくやっているし、チームは彼を気に入っている。もし、私が彼らだったら、私は彼を守るだろう。彼が留まるかどうかにかかわらずね。彼が留まる場合、私たちは来年に何をすべきかを決定しなければならず、彼が留まらない場合、それはより差し迫ったトピックになる。しばらく様子を見てみよう」トト・ヴォルフは、メルセデスが来シーズンを利用して、翌年のワークスチームで走らせる準備をすることをほのめかした。「ジョージがシステムをすり抜けた場合、私は彼を我々のチームに喜んで連れてくるだろう。我々はセンセーショナルなリザーブドライバーを抱えることになる」とトト・ヴォルフは語った。「私は彼にメガテストプログラムを実施し、2022年の爆発に備えて最善の方法で彼を準備させるだろう」