メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、先週末のシルバーストンよりもスペインでタイヤの温度を“うまくマネジメントできている”と語る。選手末のF1 70周年記念GPでメルセデス2台はリアタイヤのブリスターに苦しみ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンについていくことができず、2020年で初黒星を喫した。
その背景には、サーキットの気温が上がり、シルバーストンでの1戦よりも柔らかいタイヤ、そして、1戦目でのタイヤ故障を受けて空力圧が上げられたことが要因としてあった。今週初め、メルセデスF1は、同じように夏真っ盛りのなかで行われるF1スペインGPで問題が再発しないと考えるのは“愚かなこと”だと警告していた。F1スペインGPの初日のフリー走行では、FP1とFP2ともにメルセデスがタイムシートの上位2つを占めたが、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンのロングランは拮抗していると警告している。ジェームス・アリソンは、シルバーストン後の数日間で行った分析に基づいてチームがどのような走行プランを実施したかを説明した。「シルバーストンでマシンのリアのブリスターがなぜあれほど酷かったのかを理解するためにファクトリーで時間を費やした。今週のセットアップはそれが考慮されており、状況は改善している」とジェームス・アリソンは語った。「今日のプログラムは、その分析が実を結んだかどうかを証明することに基づいて構築された。3種類のタイヤすべてに関して、ショートおよびロングランの両方で、この非常に高温で要求の厳しい空力トラックで、タイヤをより制御できるようになっている」ジェームス・アリソンは、レッドブル・ホンダによってもたらされた脅威についてのルイス・ハミルトンの警告を繰り返したが、メルセデスはシルバーストンよりもタイヤの問題を克服できていると語る。「シングルラップに関しては、かなり公平なペースが続いていたが、レースではタイトになるだろう」とジェームス・アリソンは語る。「ロングランでは、我々とフェルスタッペンはかなり互角だったと見ることができる。プラス面では、タイヤの温度がシルバーストンよりも良くなっているように見えることだ。すべてが役割を果たしている」
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