メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2021年から禁止される予定であるにもかかわらず、チームはDAS(デュアル・アクシス・ステアリング)の開発を継続していると語る。メルセデスF1によって設計されたDASは、ステアリングを前後にスライドさせることにより、フロントタイヤのトー角を調整できるデバイスとなっており、タイヤ温度やストレートスピードに影響を与えると考えられている。
DASは、メルセデスF1自身がまだ完全に理解するために取り組んでいるコンセプトだが、しばらくの間、パドックの羨望の的となった。F1は2022年まで新しいレギュレーションの導入を延期したが、FIA(国際自動車連盟)は2021年からDASを禁止することを発表している。今回の禁止措置により、ライバルチームが独自のシステムを開発することの優先順位は大幅に下がることになったが、メルセデスF1はさらに効果的に使用するために開発を進めていると語る。ジェームス・アリソンは、メルセデスF1はDASのアドバンテージを最大限に使用する方法を理解することに懸命に取り組んでいると語たる。「我々にとってDASはまだ非常に新しいシステムだと思っている」とジェームス・アリソンはコメント。「どのように、どこで、いつ、最大の機会を得ることができるかは、ある程度、私たちにとって発見の航海であり続けている」「我々にとってDASを開発する道はシーズンが進んでもまだ開かれている」「したがって、DASは閉じた本ではない。今後のレースですぐに学ぶことができれば、もっと多くを引き出せると期待している」メルセデスF1が、DASシステムからもっと多くを引き出して潜在的にW11をさらに強化することを目指しているというニュースは、ライバルチームにとっては恐ろしいことだ。メルセデスF1は、チームとして開幕3戦をすぺてポール・トゥ・ウィンで勝っている。開幕戦ではバルテリ・ボッタス、第2戦・第3戦ではルイス・ハミルトンが2連勝。まだ、ライバルチームが予選でメルセデスF1の0.5秒以内に到達することはできていない。
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