メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1オーストリアGPでのルイス・ハミルトンのアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)への接触に対する5秒ペナルティは“厳しすぎる”と考えている。F1オーストリアGPの残り10周、アレクサンダー・アルボンがターン4でルイス・ハミルトンにオーバーテイクを仕掛けた際に両者は接触。アルボンはスピンして表彰台争いから脱落し、ハミルトンには5秒ペナルティが科せられた。
被害を受けたと感じているレッドブル・ホンダF1側は、5秒ペナルティは甘いと感じており、ルイス・ハミルトンからの謝罪やより厳罰を求める声を上げている。だが、当のルイス・ハミルトンは“レーシングインシデント”だと考えていると語る。「本当にレースインシデントのように感じました。でも、いずれにしろ、彼らが私が受けるに値すると感じたペナルティを受け入れて、前に進むつもりだ」とルイス・ハミルトンは語る。トト・ヴォルフは、5秒ペナルティは厳しすぎると考えていると語る。「5秒のタイムペナルティは私の見解から言わせてもらうと厳しすぎる」「何度か映像を見た。ルイスはコーナーで完全にステアリングをロックしており、アルボンはコーナーを曲がり切れるだけのスペースがあった。私の意見では、ぺナルティは正当だとは思わない。ただ、スチュワードは適切な判断を下すという非常に複雑な仕事を果たしており、時にそういった裁定を出されることもあるし、その逆もある」メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンも、ルイス・ハミルトンは十分なスペースを与えていたと考えている。「アレックスはルイスに簡単な追い抜きを仕掛けたわけでない。我々としては、ルイスは彼がコース上にとどまるための十分な余裕を与えており、スタートで彼がルイスに残してくれたものよりも多いスペースだったと確信している。正直、ペナルティを受けたことは正直がっかりだが、自分たちの思うようにいかないこともある」
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